自分に正直に生きる

自分にウソをついていました

前記事

で「己に対して忠実に」という記事の中でも書きましたが、自分の願望や志しを本音ではなく
世間体を過度に意識するあまり起業した
ことを書きました。
全て見栄です。本当はやりたくなかった。自分に対する嘘です。
それに対して父が大金(1千万)を投資したものですから、孝行になるのか?と解釈し、
余計おかしくなったのです。

自分には全くビジネスの戦略も計画もありませんでした。

ただ見栄で肩書きが欲しい。しかし他人に見せびらかすという見栄ではありません。

あくまで自己満足。

自分に対してウソをつく。「ウソでもそうふるまえばそのようになる(成功する)」
という潜在意識の理論を間違って
解釈して適用したのです。(こうした起業動機は、一種の病理の段階と言えます。病的な妄想です。)

つまり「自分が何をやりたいのか?」「願望は?」「目的は?」「志しは?」
と他人に問われると答えに窮する状態でした。

願望も志しも目的もありませんから、当然、計画も戦略もありません。

ただ自分の人生の中で会社経営者という肩書きと経歴が欲しかった。

それも他人に見せるためではなく自分を誤魔化すためです。自己満足、自己欺瞞の状態に陥っていたのです!

なぜこんなことをしたのか・それも父に大金まで出資させて・・

実態は何も変わらない、むしろ法人税を課税されて余計な税金と年金がかかるだけです。

利益と言ってもわずかな下請け仕事。赤字ながらも一応仕事は取っていました。

下請け仕事はなぜかありました。しかし薄給です。

役員報酬を取っていましたが、源泉徴収すると手取り10前後くらい。フリーター並みです。

自分にあわない経理や帳簿、登記簿を使った与信管理を覚えさせられました。

こうした技術、今少しは役に立っているところもありますが、
事務的なことなので、どうでもいいことです。

30代、見栄と肩書きのために起業し、下請けで経理の仕事ををやっていました。

一番嫌いな経理事務分野です。それも自分にウソをついてまでやるという・・・

確かに零細企業経営者という肩書きは今でも生きています。しかし中身が全然伴っていない。

実質経営者ではない。実質フリーターなのですから即休業して自由が利くフリーターで良かったのです。

余計な責任はない。親から過度な期待もされない。
それをわざわざ会社法人を設立して孤独の中で全責任を負い、親から過度な期待をされました。

(されたところで何もないのに・・)

フリーなら責任はほとんどなく、時間もお金も自由で旅ができたはずです。そうすべきだったのです。

40過ぎてからどこか旅行といっても空しいです。仮に心が定まっても、
今は旅行に費やすだけのお金も体力もありません。痛みの中で空しく閑居する身です。

それにしても30代
なぜこんな奇妙な会社設立をしたのか?

当時30代という焦り、それまでの人生への劣等感。

これらが大きな原因です。何も焦ることも劣等感に思うこともなかったのです。

法人格などただの見栄です。なんの役にも立ちません。信用にもなりません。

法人格の用途は、節税用か許認可用のためです。
(最近は法人格は節税用にもならないといいますから許認可用ですね。)

肩書き欲しさに均等割り年7万円以上の法人住民税に厚生年金、健康保険の支払い。(初期は税理士費用も)

アホです。税金は死に金、身の丈に合わない厚生年金や健康保険も意味がありません。

(とはいえ2017年に胃痛でドクターショッピングに救急車で保険証を見せると差別的扱い受けるのが辛かったですが・・)

私は実質的に法人ではない、いわゆるペーパー法人設立とその継続で人生を大きく間違いました。

しかしその間違いをなぜその後10年以上続けたのか?・・分かりません。

間違いは誰でもあります。しかしそれをなぜ10年近く継続したのがわかりません。

2007年頃から2014年までは、ベンゾを増量して服用していた時期です。

1日30mg(ブロマゼパム15mg+ジアゼパム15mg)
異常な量です。当然思考力、判断力が鈍るので、自分の見栄に基づく間違いの継続は、薬物によるものです。

いくら処方薬、治療薬とはいえ、1日30mgのベンゾをのみ続けていたのでは、自己崩壊しかありません。

現に体を壊し、倒れてようやく自分の見栄虚栄で間違ったことに気づきました。

そして自分の本心、本音に忠実になる大切さを痛感したのです。

外は桜の花が咲いていました。久々に春を感じることができました。外を歩きながら春の息吹。

ベンゾを大量にのんでいた頃、
気づかなかった感覚です。

今でも夕方にレキソタン(ブロマゼパム)5mgをのんでいて完全断薬はできていませんが、
日中薬物抜きで行動するのは、20代以降です。2015年に大幅減薬してようやく甦ってきた季節感を迎えて4年目。

今年も少しずつ季節を感じています。同時に見栄でつくった会社法人と薬物で失った歳月の空白を感じます。

自分はどちらかと言えば文系人間です。文章は下手で、表現も未熟ですが、本来、自由な読書をして、季節を感じ、
おいしいものを食べ歩く、そうしたことに向いている人間なのです。

30代、それとは反対に自分を殺して実務、経理、とやっていました。

自分を見失っていたのです。そこに父が大金を出資して余計に混乱し、自分をゴマカシ、正当化した。

今はその父からも見捨てられ破産寸前です。30代の過ち、ベンゾ過飲、これらがクロスしています。

ベンゾがそうさせたのか、元の性格、思考が偏っていたのか?
あるいは間違った思考をベンゾが拍車をかけたのか?

原因を究明してもはっきりわかりません。ただベンゾを減らし
、親から実質的に見捨てられた今、本来の、20代の頃の
自分が甦っています。

そして自分にウソをつかない、自分のやりたいことを忠実にする。自分を誤魔化さない精神を持とうとしています。

しかしこの価値基準が最も難しく、生計のためにはある程度曲げなければならない現実があることも確かです。

30代好きなことを仕事にするチャンスとお金と体力に恵まれていたにも関わらず、
自己欺瞞、自分にうそをついて誤魔化していた。

ベンゾ服用でさらにゴマカシに拍車がかかっていました。

人生における一時的「錯乱」にしてはあまりにも破壊的過ぎます。40代の今になっていろいろ気づかされます。

しかしもう体力的に金銭的に打撃を受けすぎました。

障害年金と僅かな貯金だけではジリ貧です。

福祉もどうなるかわかりません。

己に対して忠実、自分を誤魔化さない精神を貫けば、
はたからどう見られるか?などあまり考えなくなるはずです。

今は生かされていることに感謝しながら、体の各器官の機能を高めるよう療養するしかありません。

最後までお読みいただきありがとうございます。

追記)

今現在 個人事業主です。今年1月税務署に郵送で開業届提出。開業届と青色控除申請書の2通で済みました。
返信用封筒に控えを送付してもらい、事業用の銀行口座もつくりました。

まだ個人事業というレベルではありません。会計ソフトに仕訳入力して確定申告。これで課税所得が発生しても非課税です。
身の丈にあったビジネス・商売でいいのです。今はネットがあるから不可能ではありません。

自分にうそをつかない、法人で大きく見せようとしない。身の丈にあったことで自分にあったこと、好きなことを続ける。
こうしたことの繰り返しです。

自分を誤魔化して見栄をはることは、
自分で自分を騙すことになります。(周りのものを騙すことにもつながります。
父を結果的に騙したように・・・)

見栄で意識的に自分を騙すことはできても、潜在意識のレベルでは自分を騙すことはできません。

虚栄と虚偽の自分に気づいたときには悲劇になります。

この点からも、「己に対して忠実」であることが大切なのです。

志しは大きくてもいいのですが、はじめはできること、小さなことからでいいのです。
平成の始め学生時代、何不自由なく育った末路は、俗に言う「放蕩息子」の破滅でした。

貧しさの中で苦学することで大成する人が多いのは、若い内から己に対して忠実にならざるを得ないからだと思います。

自分は一族の資産を食いつぶしただけでした。挙句に精神障害者。親不孝の極み。祖先へ顔向けできない。
運が悪かったのでしょうか?重度のベンゾ依存だったからでしょうか?

仮にベンゾが原因だとしてもベンゾを希望したのは自分。
薬物で楽になろうとした甘さがあるのです。

昔の偉人たちの説く修養というのは人生の知恵だけでなく、科学的で合理的だと今では省察することができます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

近畿在住。50代男性。 ベンゾゾジアゼピン系薬剤で薬害を被りました。 2019年7月3から断薬開始 断薬に関する書籍、ネット上の知識、激励そして鍼灸治療(訪問)のお陰で断薬に成功。 現在薬はまったくのんでいません。 断薬生活を機に食生活を見直しました。 日々の料理記録から断薬成功に必要な「思想」を読み取って ください 断薬に必要なのは小手先のテクニックではなく 生命や社会に対する思想が重要になるからです。 思想は料理に反映されます 「医食同源」の立場から砂糖や添加物を除いた料理記事を中心に しています。 お米はたくさん食べています。 世間で喧伝されているような糖質など一切問題ありません。 (ベンゾ服薬歴) 2000年 レキソタンからベンゾ開始。 以降ベンゾ系の睡眠薬を服用。 2007年レキソタン(ブロマゼパム)、セルシン(ジアゼパム)の2種類を カクテル処方され、2015年まで8年長期服用。 2015年から大幅な減断薬開始。 猛烈な胃痛と痩せ(衰弱)に襲われ 筋萎縮の後遺症に陥り現在も療養中です。 現在断薬4年を経過 2023年8月3日時点