薬害で「筋肉」の大切さを身を以って理解

2015年から筋肉弛緩作用のある薬の副作用で急な筋肉減少に悩まされてきました。

まず最初に原因薬剤としてあげられるのは、ベンゾジアゼピン系抗不安薬ブロマゼパム。

商品名「レキソタン」。

これは今多くの人が筋肉のコリや硬直に悩まされている
問題のあるベンゾ系薬剤の一つです。

話は遡りますが、
2000年6月にレキソタンを最初に処方され服用しました。

私は主訴が肩こりと不眠だったのでベンゾ系のレキソタンと
一緒に筋弛緩剤アロフトを処方されました。

不眠にはベンゾ系フルニトラゼパムのロヒプノールが処方されました。

レキソタン、アロフト、ロヒプノールを一緒に処方されたわけです。
これらを毎日服用。

あっという間に依存しました。
症状は良くなるどころか、左首、左肩甲骨 左胸まわりが突っ張るという違和感を持ちました。

そして全体としてダランとするので「効いている」と錯覚し
肉体的、精神的に依存するようになりました。

ベンゾはサプリのようにのんでいました。

お酒の後にもレキソタンを放り込んでいたのを覚えています。

肩こりが根治するまで飲もうと決めていました。

もちろん根治などしません。

筋肉のコリや強張りはますます悪化しながらも
麻薬並みの多幸感の虜になり服用し続けました。

不眠は改善されず夜型生活。声は大きくなりトラブルメーカーになりました。
今から思えば麻薬作用だったのです。

なにも続かないので失敗する。それを人のせいにするという典型的な
困ったちゃんになっていました
(元からそういう性格でもありましたが、悪い性格が倍増されたように
思います。。)

しかしさすがに睡眠薬ロヒプノールに違和感を持ち
2007年医師に相談し断薬。これは私が特異体質なのかわかりませんが、
離脱なく抜ける唯一のベンゾでした。

ロヒプノールは、アメリカではその依存性と強力な催眠作用から麻薬認定されています。

またフルニトラゼパム(ロヒプノール、サイレースは、
レイプドラッグとして犯罪に悪用される恐れがあるのでその所持が禁止されています。

「ロヒプノールをセルシンに置換」

私の場合は医師の提案でロヒプノールをベンゾ系抗不安薬ジアゼパム(セルシン)
に置換しました。

こうして今度は、2007年ごろからベンゾ系抗不安薬2種類と筋弛緩剤アロフトの
合計3剤を肩こりと不眠治療に処方されのみ続けました。

つまりレキソタン、アロフトにベンゾ系のセルシンを追加されて
毎食後に律儀にのんでいたのです。

私は、本当は依存性の少ない筋弛緩剤アロフトと精神薬はレキソタン単剤
にしてすませようと考えていました。

それにも関わらず医師にロヒプノールの代わりにセルシンを言葉巧みに置き換え処方されたのです。

これはベンゾの依存性を増しただけの最悪の処方でした。

確かにセルシン(ジアゼパム)は整形外科でも一時、盛んに処方されたくらいに
筋弛緩作用があり、その薬効に肩こりが書かれている
くらいですから処方の選択として現在の医薬業界的には「有り」の選択でしょう。

が、冷静に科学的に合理的に考えれば、

慢性的な肩こりがケミカルな薬剤で治るわけがありません。

飲んでいる間に薬理作用で偽の「緩み」があり
麻薬作用の多幸感で「治っている」ように錯覚しているだけで
肉体的にはコリと強張りは、悪化していたのです。

製薬会社のMRの宣伝文句をうのみにする、そして医者のくせに馬鹿で無知な
医者はこうした薬の有害性を認知できません。

麻薬であろうがその場で効いたような錯覚に陥る即効性があれば
「良し」とする世界。 

「副作用で症状が悪化しようが何だろうが後は野となれ山となれ。
患者は金だけ払って薬のために通院して薬を買え」

というのが彼ら商業主義、資本主義に汚染された製薬会社と医者の本音なのです。

まあ、ただの「薬売り」です。 それも麻薬売り。
合法的に依存性=リピート客を作り出し金を貢がせ続ける。

つまり「麻薬使ってでも安定的に儲けたい」のです。

このような発想はマフィア、チンピラ、ヤクザそのものです。

こうした外道から一線を画した本来の医者は今は腕の良い外科くらいにしかいないでしょう。

後は食事療法を指導する内科医くらいでしょうか・・

精神科は製薬会社の在庫の捌け口、人体実験の場です。

普通の医者は精神科などやりたがりません。金に目がくらんでいる一部の不心得な
医師免許保有者が開業しているのが精神科、心療内科の実態です。

まあ、こうした医者のでたらめ処方で薬漬けにされました。

アロフト20㎎、レキソタン5㎎、セルシン5mg。毎食後。
アロフトは一日60㎎、ベンゾ系は30㎎。

合計総薬剤量は90㎎。

(2007年から2015年までの処方)

最悪の薬物依存

アメリカの死刑囚が筋弛緩剤
とベンゾ系不安薬を処刑前にのまされるので
私はさしずめ精神科医から死刑囚とみなされていたのでしょう。

死刑の前か手術前の処方です。
ありえない処方です。

過剰に「鎮静」されていたのです。

この点、内海聡さんの指摘するように精神医学は
優生学の実践の場だったといえます。

常容量離脱

3種類(レキソタン、セルシン、アロフト)を服用し続けた8年後2015年のある日、
2激やせと激しい胃痛
に襲われました。あまりの辛さに仕事を休止し自宅で倒れました。

ベンゾの常容量離脱とストレスが交差したのです。

20㎏以上体重が減りました。痩せて喜んでいたのもつかの間
急激な衰弱による筋肉減少と胃痛で死ぬような思いをしました。

食べても身に付かず手足はどんどん細くなる。横隔膜は硬直し
意識も肉体も「かげろう」のようになる。

親から見放され誰も見舞いに来ない自宅の部屋で孤独と痛
みそして筋肉衰亡の
恐怖に耐えました。

当時の年齢は40代前半です。

不思議なことに心身が衰弱するにつれ親に洗脳されていたことが分かりました。

そしてまた不思議なことに、不幸のさなかにいながらも精神的には自由な感覚がありました。

しかし食欲不振と胃痛、筋肉減少はとどまることなく
「いつか自分はこの世から消えてしまう」、「生きていても山奥の病棟で薬漬けだろう」

「呼吸器が必要になるのでは?」と恐れおののきました。

2017年、倒れてから2年目。まだ病状は辛くその年の4月には救急車
を呼び搬送先の病院で内科入院しました。

同じ年の6月下旬に福祉ヘルパーの助けを得て意識が回復。

それでも筋肉減少で家事はほとんどできず、
みっともない醜態をヘルパーさんや外出時にさらし続けていました。

惨めでした。

2019年4月に訪問鍼灸の治療を受け劇的に回復。

自転車に乗れるようになり
家事の量が増えていきました。

そこから家事の量や食事の量が少しずつ増えていきました。

2021年5月現在、今では料理は当然家の掃除、英語音読、朝の散歩、日光浴、ラジオ体操
を習慣にできるほど回復。

2015年から2019年までの4年間の壮絶な筋肉減少と胃痛の
経験がウソのようです。

断薬成功し、ついでに酒もやめました。

ベンゾジアゼピン、アルコール、
筋肉を硬直させる中枢神経作用物質をことごとくやめようと決意。

過去の悲惨な体験から「筋肉」の大切さを身を以って理解しています。

2021年5月現在、さらに筋トレを始めようと考えました。

筋肉が急激に薄くなり恐怖で惨めな思いをした過去の体験。

そして今後、年を取り高齢化すると筋肉はますます衰亡します。

ヘルパーが常に助けてくれるわけではありません。(今は訪問ヘルパーがいませんが)

家族でさえ助けてくれません。

福祉も家族もあてにできません。

貧乏と同時に筋肉を失う辛さは地獄です。

死しか抜け道は無いと考える日々はもう嫌です。

地獄の苦しみから解放されつつある今、やれることは積極的な「予防」です。

朝型の早寝早起きでセロトニンを増やす。

1日3食規則正しく食べて
体内時計を正常にリセットし続ける。

散歩、日光浴。ラジオ体操。

これに筋トレを加えより筋肉を重視した生活スタイルを築き上げる。

筋肉を鍛えれば、猫背になったり肩が凝るということは少なくなるはずです。

肩こりと不眠でベンゾ系抗不安薬を筋弛緩剤に手を出した過去からの教訓
を今こそ生かす時です。

そもそも私がベンゾに手を出したのは姿勢が悪く肩が凝ったからです。
ここから地獄の始まりで薬で人格が変わり人生が崩壊しました。

筋肉もずいぶん奪われました。
40代で介護福祉の世話になるほど行動に支障がでました。

筋肉を弛緩させる薬を大量に長期服用・・
筋委縮 薄化  愚かでした。

ストレス緩和の代償にしては高すぎます。

薬に手を出す前に早寝早起きと筋トレを習慣にしていれば、

悲惨な目にはあわずにすんだのです。

断薬し、鍼灸治療をし、食事を考え、運動療法

過去の悲惨な体験が筋トレへのモチベーションとなっています。

2021年5月現在

筋肉の強張りがかなり緩和してきました。
肉付きも少しばかり良くなってきました。

ALSでは無いのでトレーニング次第で
回復しそうです。

ただ、無理はしません。

今年に入り英語の音読習慣をはじめました。
そこで初めて基礎からゆっくり積み上げる必要性と重要性
を学びました。

この地道な努力習慣の実践を肉体づくりにも応用したいのです。

そして筋肉の悲惨を繰り返したくないのです。

まだ体のゆがみが残っているのでこの点は
訪問鍼灸に頼りケアを優先させます。

鍼灸師さんは良い生活習慣をつくるために私を支えになっています。

朝型生活、食事療法、運動を取り入れ肉体への配慮。

少しずつ戦略的に土台作り。

薬害への報復です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

近畿在住。50代男性。 ベンゾゾジアゼピン系薬剤で薬害を被りました。 2019年7月3から断薬開始 断薬に関する書籍、ネット上の知識、激励そして鍼灸治療(訪問)のお陰で断薬に成功。 現在薬はまったくのんでいません。 断薬生活を機に食生活を見直しました。 日々の料理記録から断薬成功に必要な「思想」を読み取って ください 断薬に必要なのは小手先のテクニックではなく 生命や社会に対する思想が重要になるからです。 思想は料理に反映されます 「医食同源」の立場から砂糖や添加物を除いた料理記事を中心に しています。 お米はたくさん食べています。 世間で喧伝されているような糖質など一切問題ありません。 (ベンゾ服薬歴) 2000年 レキソタンからベンゾ開始。 以降ベンゾ系の睡眠薬を服用。 2007年レキソタン(ブロマゼパム)、セルシン(ジアゼパム)の2種類を カクテル処方され、2015年まで8年長期服用。 2015年から大幅な減断薬開始。 猛烈な胃痛と痩せ(衰弱)に襲われ 筋萎縮の後遺症に陥り現在も療養中です。 現在断薬4年を経過 2023年8月3日時点