ベンゾ離脱・後遺症の筋肉症状

これまで数多くのベンゾジアゼピン系抗不安薬の離脱(禁断)症状、遷延性離脱(後遺症)を調べてきましたが、
「筋肉減少」「萎縮」という事例はほんのわずかしか見つけられませんでした。

ほとんどが、「筋力低下」「筋硬直」「コワバリ」といった症状で、これは筆者の離脱、後遺症にも当てはまります。

私の場合は、筋肉が薄くなって上に筋硬直とコワバリ、ツッパリがあるので、薄い紙の上でさらに鋭利な刃物を突き付けられたような
症状がります。

このような不快な症状の中でも、「睡眠」だけは何とかとれています。
一応夜眠れています。疲労感が残っている時は朝か昼に眠り補っています。

睡眠は今のとこと問題が少なくなってきました。

むしろクスリを減らし、やめた方が自然な睡眠が促されます。

もちろんベンゾ離脱の最初(2015年~2017年)はグルグル思考やフラッシュバック、
胃痛が酷く部屋でのたうち回っていました。

家族の助けが必要だったにも関わらず、電話で罵声を浴び一人孤独に耐えました。
ネットでの応援が私の励みでした。あまりに酷い時は、救急車を呼んだほどです。

2017年に福祉ヘルパーの訪問を受けるようになって、少しずつ意識が回復。

ベンゾ=レキソタンの量は5mg~15mgの間で増減を繰り返しました。時折断薬をしました。

だいたい5mgの期間が長く、今は5mg玉で落ち着いています。

筋硬直、コワバリは酷いものの、睡眠が最低限とれているので何とか耐えることができます。

離脱症状で一番つらいのは、「不眠」だとあります。私もたまに不眠になります。
もともとの主訴は不眠なので、不眠の辛さはわかります。

今の私の心身の状態は完全に不眠になってもおかしくない状態にも関わらず、レキソタン5mg錠を夕方に一錠飲むだけ、
それも耐性がついているのに夜眠ることができます。

他の胃腸機能、食欲皆無、性機能の極端な低下といった三大本能の3分の2は途絶えているので、
その分睡眠欲求だけは働いているのかもしれません。

筋肉が正常な人が、不眠や精神症状でベンゾ系抗不安薬や睡眠薬をのむのは全く効果がないばかりか、
認知機能を低下させ、感情面でも無感動か怒りやすくなるなど、不自然な奇異反応がでます。

私の体験から逆説的に導けるのは、「不眠」では絶対ベンゾ系をはじめとする向精神薬はのまないことです。

効果がないばかりか余計不眠になり、不安に襲われ、現実感を喪失します。

そして筋肉の硬直やコワバリが出てきて、心身共に不健全になります。

最悪自死を促す危険もあります。

脳に作用する向精神薬は非常に危険で絶対のまないようにしてもらいたいです。

仮にのんでしまっても、「これは麻薬まがいのクスリで脳を支配される」という強い意識を持ってください。

そうすればやめる必要が出てきます。少しずつでいいからクスリの危険を理解し、減らしていくことをおススメします。

日本ではベンゾの副作用は「依存」のみが問題視され、離脱(禁断)症状や後遺症がほとんど
無視されています。

福祉、看護師に説明しても「精神疾患者の甘えたザレゴト」としか受け止めてもらえません。

この薬が麻薬まがいのクスリであることを認め協力してくれる人材は少ないです。

ここにも薬物依存からの脱却の難しさがあります。

一番つらいのは、筋肉症状、コワバリ、ツッパリ、痛みです。

慢性的な痛みですので、ただじっと耐えるしかありません。

睡眠が確保されているだけマシです。

こうした筋肉のコワバリ、ツッパリ、痛みといった症状が少しでも緩和され解放される日を
ひたすら待ち望んでいます。

暖かくなると痛みは緩和されるでしょう。今年もその日を待つしかありません。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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ABOUTこの記事をかいた人

50代男性。現在、自立支援医療や障害基礎年金2級、手帳2級の社会福祉制度を活用しながら自宅療養中。 2000年よりベンゾジアゼピン系薬(レキソタン、ロヒプノールなど)を服用。 2015年、40代前半に常用量依存と過労の影響で倒れたことを機に、自宅での療養生活を開始。当時服用していたベンゾジアゼピン系薬の有害性に気づき、断薬を決意。 2019年7月3日にレキソタンを断薬。現在、断薬から5年が経過し、筋肉の回復をはじめ身体全体の健康を取り戻しつつあります。 療養生活を送りながら、社会復帰を目指して日々前向きに過ごしています。