脳の復元力を信じています

抗不安薬や睡眠薬といった向精神薬が脳に作用し、脳に作用する薬がこれ程怖い
ものとは思ってもみませんでした。
2000年にレキソタンから始まり、ロヒプノール(フルニトラゼパム)系睡眠薬、マイスリー、アモバンを追加されました。

マイスリーやアモバンはベンゾ系ではなく、あまり効き目も感じなかったのですぐにやめました。

レキソタン5mg×3とロヒプノール2mgが私の処方箋になりました。
主訴は不眠と肩こり」でした。重度の肩こりで不眠が5年以上続いたので、
心療内科、精神科の門をたたいたのが間違いでした。
「ベンゾジアゼピンは元は筋弛緩剤」というのを本で読み知ったので、それならあえてなんでも出すヤブ医者のような

現在の主治医のところにいったのが間違いでした。

レキソタンは最初2mgから。なんとなく気分が良くなったので、あっという間に5mg。

ロヒプノールは2mgとこれまた大玉が私の処方箋になりました。

この頃から、謙虚さがなくなりました。家の金回りが良くなったのもあります。

そうしたところに処方薬依存に陥ったのです。

「ベンゾジゼピン」という成分名を知って自ら精神科に行ったのですから馬鹿としかいいようがありません。

薬をのむ前に「これ、引き返せるのか?」「何か依存性、中毒性がある。麻薬みたいだ・・・」

こういう印象を持ちました。しかし医療、医師という権威で騙されたのです。

現在アメリカでもオピオイド系鎮痛剤の処方薬依存や密売が社会問題になっています。

日本でもベンゾジアゼピン系の薬が社会問題として認知されつつあります。

実は医者は商売で依存性のある薬を売りさばいていたのが日米両国で同時進行だったのです。

日本ではベンゾジゼピン。アメリカイギリスでは規制されている薬物です。

問題となる薬物の種類は違いますが、合法処方薬がドラッグとして流通し闇取引されているという現実に変わりはありません。

日本には昔から精神科、精神薬に偏見がありました。がそれは正しかったのです。

「おかしいから薬をのむのではなく、薬をのむからおかしくなる」この程度の常識は

子供でもうっすらとわかっていたはず。
それが私の場合アラサー時代に騙されたのです。

前述した通り「違和感」は持っていました。商売でリピート顧客をつくっているのも薄々気づいていました。

しかし本の中のステマ論文に騙され、信じ込んでいたのです。

途中、尿漏れやリビドーの低下、人格の変化を感じ何度もやめようと考えたことがあります。

思えばのみ始めて5~6年なら若かったし、経済的にも肉体的にも余裕があったので、ベンゾを抜くことができたでしょう。

しかし私の場合はロヒプノール(フルニトラゼパム)睡眠薬のやばさに気づき、これを自主的にやめたものの、
医師に代わりに出されたセルシン(ジアゼパム)を追加されレキソタンとセルシンの混合カクテル処方で
2007年から2015年の間ベンゾ漬けになったのです。

朝レキソタン5mgプラスセルシン5mgから始まり、昼も同じ量、夕食後も同じ量でした。

妙な幸福感(多幸感)に包まれたのを覚えています。

そして自分を見失い、貴重な30代を不毛なまま過ごしていました。

優しくいってくれる人ならだれでも言うことを聞くロボットのようになっていました。

そのくせ自己否定の感情が激しく、意味の無い家事や作業を延々とやっていました。

普通の理性があるなら立ち止まって考え修正することをただ闇雲に続けていたのです。

いくら鈍感な性格とはいえ、気づくはずです。

やはりレキソタン、セルシンの混合処方による過沈静状態で現実感を失い、妄想の住民になっていたのです。

2015年に大幅に減薬しました。私の減薬申し出に医師が応えたのですがあまりにも急進的な減薬で

胃痛と筋肉衰弱に悩まされ続けています。

そしてなにより2007年から2015年までのレキソタンとセルシンの混合大量服用による、脳機能の低下、
時間の喪失、筋肉の喪失など失ったものが多すぎます。

脳機能はこれからも訓練が必要になります。40代後半です。
まだレキソタン5mg玉は抜けきれていません。

こんな苦労をするならはじめから薬をのまなければ良かったという激しい後悔と自責の念にとらわれながら
の脳の回復訓練が必要になるのです。

それで治るかわかりません。ただ脳の復元力を信じて日々を過ごすしかないのです。

昨年の今頃より、気力があります。認知力も回復しています。

しかしベンゾ単体だけで19年。20年近く薬をやっているのですから一筋縄で済むとは考えられません。

障害福祉を受けながら、自分を取り戻すしかないのです。

何をどれだけ失ったのか?内面のことですので客観的に説明できません。

自分の中にも迷いがあります。

しかし現実的に考える感覚、現実感というのは理解できます。

常に自分を冷静に見つめ、これから来るであろう困難への備えをしなければなりません。

薬をのむということは一時的な安楽に溺れ何も解決してないのです。

時間、信用、体力、健康・・多くを失いました。

精神薬というのは例え合法の処方箋であれ、人を破壊に導く悪魔なのです。

今もまだ縁が切れていません。悪魔祓いのベンゾ抜きをいかに成功させるか。

今の私の最も重要な関心事です。

最後までお読みいただきありがとうございます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

近畿在住。50代男性。 ベンゾゾジアゼピン系薬剤で薬害を被りました。 2019年7月3から断薬開始 断薬に関する書籍、ネット上の知識、激励そして鍼灸治療(訪問)のお陰で断薬に成功。 現在薬はまったくのんでいません。 断薬生活を機に食生活を見直しました。 日々の料理記録から断薬成功に必要な「思想」を読み取って ください 断薬に必要なのは小手先のテクニックではなく 生命や社会に対する思想が重要になるからです。 思想は料理に反映されます 「医食同源」の立場から砂糖や添加物を除いた料理記事を中心に しています。 お米はたくさん食べています。 世間で喧伝されているような糖質など一切問題ありません。 (ベンゾ服薬歴) 2000年 レキソタンからベンゾ開始。 以降ベンゾ系の睡眠薬を服用。 2007年レキソタン(ブロマゼパム)、セルシン(ジアゼパム)の2種類を カクテル処方され、2015年まで8年長期服用。 2015年から大幅な減断薬開始。 猛烈な胃痛と痩せ(衰弱)に襲われ 筋萎縮の後遺症に陥り現在も療養中です。 現在断薬4年を経過 2023年8月3日時点