ベンゾ離脱 周囲のサポートが必要

「慢性的な筋委縮」

慢性的な筋委縮の進行は静かに続いています。

今や食欲が完全に失せ腹だけ出た体で家の中を歩き回っています。

ごくまれに移動支援を使ってヘルパーさんと外出にいく程度です。

これからこのサービスの
本格利用が始まります。事業所の調整で私に少し八つ当たりされているのが残念です。

家事支援のヘルパーさんは週3回、看護師が週に一回それぞれ状態観察のための訪問をしてくれます。

多少の改善要求はあるとしても、福祉ヘルプの受給で
ようやく症状が安定傾向。精神的支援を受けつています。

肉体は朽ちても人との会話による脳神経の安定作用は
確かに存在し、ベンゾジアゼピンなど用いなくても、痛みは緩和するのです。

痛みに慣れたのも原因でしょう。しかし人との会話は心を癒し自己回復力を増すのです。

2017年からギリギリのところでヘルパーの訪問でずいぶん意識が改善したのですから、

減薬を始める前の3年前から福祉を導入していれば、筋委縮がここまで酷くならず
に済んだかもしれません。

福祉には問題があります。私も福祉全般を批判する記事も書いてきました。

それでも「完全孤立」より福祉導入がマシなのです。

よく精神薬中毒による不審死の原因となるのは、
家族からも見放され経済的にも困窮した状態で

常用量離脱が起こるためだと推察しています。

ベンゾジアゼピン系向精神薬の減断薬の前には「周囲のサポート」が絶対必要です。

とはいえ支援するはずの家族が崩壊していれば福祉に頼らざるを得ないのは当然です。

脳に作用するクスリを抜くのには一人は絶対禁物ということを身を以って体験しました。

「どんな状態でも禁断症状は出る」

向精神薬に上手な抜き方はありません。どうしても禁断離脱症状は出ますし、出さなければならないものです。

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私はまだレキソタンを抜ききれていませんが、セルシン断薬からほぼ3年。
筋肉が萎縮し、内臓筋まで絞られるような
禁断離脱症状が慢性化しています。それはもう後遺症と呼べるレベルです。

この苦痛はひたすら耐えるしかありません。

出口が無いように見え絶望の淵に絶たされますが、最近になってようやく
痛みは緩和し、萎縮した筋肉でも歩くことはできます。

人間強いもので筋委縮と痛みにも慣れることができるのです。

私のこうした「慣れ」の状態は、禁断離脱症状が「出た後」の状態でむしろ、
禁断離脱症状に耐え抜いたからだといえます。

ただこうしたクスリは脳に作用するクスリですので、完全に断薬した
後もいつどこでどのような形の症状が
出るかわかりません。

しかしどのような症状もクスリが抜けきるときの「生みの痛み」
だと理解すれば症状を緩和又は乗り越えることができます。

禁断離脱症状を耐えるには、この薬がどのようなクスリか理解することと自分が愚かであるという理解が必要です。

またこんなクスリをのみ続けた自己批判と反省が絶対必要です。

これらのことを心に刻み込みながら家族や福祉のサポートを受けて断薬にのぞむとその成功率は高まります。

決してあきらめないでください。

ベンゾ離脱は一人では無理です。多少の難ありとはいえ、障害福祉を導入して助かりました。
向精神薬による不審死が多い原因が自らの原因でわかりました。
何等かのサポートがベンゾ離脱には不可欠です。

訪問介護(ヘルパー)はもちろん訪問看護、障害年金
あらゆる福祉制度を活用してベンゾジアゼピン系向精神薬の離脱に備えてください。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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3 件のコメント

  • はじめましてm(_ _)m
    私は、ソラナックスをたぶん20年以上飲んでいました。そして昨年11月にセルシン併用置き換えにて断薬しました。
    セルシンのおかげでひどい離脱症状はなく多少の血圧上昇、パニック等が約2ヶ月はありました。そして現在は4ミリから始めたセルシンを減薬中で1.5ミリになっています。微量減薬なので日にちはかかりそうです。このまま断薬まで順調に行けるか毎日不安の中過ごしでいます。薬の副作用なのかソラナックスの離脱症状なのか頭がぼーとするのがとても不快です。最近は少しマシな日が出てきましたが。何かとりとめのない文面にならりましたがセルシン断薬経験のATさんに何かアドバイスを頂けたらと思いコメントさせていただきました。
    自分の体感を信じて進めているものの不安です。

    • >木村さん、
      コメントありがとうございます。
      セルシン置換でソラナックスの断薬成功。安定されているようですね。
      そこでセルシンの断薬をお考えとのこと。

      セルシンに関する私の知見は、セルシン=ジアゼパムは、依存性が高く、問題の多いベンゾであるということです。
      これで不安がったり、恐れないでくださいね。あくまで私個人の体験です。

      ベンゾ問題は「脳」の神経やホルモンが不安定になることから生じるので、
      セルシンで安定なさっているのなら、無理な断薬はしないほうがいいです。

      私のように筋肉と骨が減り、内分泌にも支障がある状態が慢性化(固定化)するよりはマシですから。

      問題はベンゾ服用中の奇行、言動です。周囲のサポートがあれば、常識を逸脱せずセルシンで安定されると思います。

      私のセルシン断薬は、医師の悪意による一気断薬に近いものでした。これは減薬の参考になりません。
      「ベンゾ」全般の問題ととらえ、脳の安定を最優先し、漸減するのが賢明だと思います。
      麻薬まがいのクスリですので、楽な減薬・断薬方法と言うのは残念ながらありません。
      個人差、環境差があるので、一概に言えませんが、脳の安定を最優先に漸減です。ご参考になれば幸いです。

      • AT さん
        お返事ありがとうございますm(_ _)m
        本当に今更ながらベンゾの怖さを改めて感じてしまいます。
        私は、ベンゾの怖さを知ったのは三年弱前に処方されていた薬剤師の厚生省から警告が出ているとの言葉でした。

        今は飲んでしまったものは取り返しがつかない。減らすしかないと試行錯誤で減薬中です。その上でせめて離脱症状を最小限に抑えながらと思っています。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    50代男性 私大経済学部卒業  若いころから病気がち アルバイトや自営の仕事を転々とする 現在、自立支援医療、障害基礎年金2級 手帳2級の社会福祉制度利用者 2000年ベンゾジアゼピン服用(レキソタン、ロヒプノールなど) 2015年(40代の前半)にベンゾ常用量依存と 過労で倒れ自宅療養 当時服用していたベンゾジアゼピン系薬物の害毒を知り 2019年7月3日レキソタン断薬 一人暮らしなので自炊。食事の改善をはかる 現在はご飯とお味噌汁の一汁一菜の一日に食生活 障害年金と家族の支援を受けて生活しています。 先の不安を感じながらも 節約と療養に明け暮れる生活を送っています 薬害を受けてもないことにされるという資本主義社会の 矛盾に気づき社会福祉を受けることでマルクスの資本主義分析に共鳴