福祉医療助成費で訪問鍼灸マッサージを格安で利用する方法

精神医療の福祉で訪問の鍼灸施術マッサージを週3日一か月800円で受けています。
精神医療の福祉だけでは直接サービスは訪問鍼灸マッサージのサービスは支給されていません。

ではどうやるのか?私のやり方を公開します。
(自治体によって福祉医療の差があるのをご了承ください)

簡単に言うと障害者手帳を使いました。私の等級は最初は3級でした。

これだけでは、障害年金の診断書とヘルパー派遣に使える程度です。

障害者の医療費助成。「障害者手帳のしおり」という冊子を熟読したところ、

2級になればこの障害者の医療費助成が支給され、精神医療以外の内科や外科の医療費が上限400円~600円になると
いう制度に着目しました。
もちろん所得によって上限額は変わってきます。

但しこの助成費受給者証は、個室での入院や入院の食事代、薬代などは、支給対象外です。

つまり外来の診察代だけが安くなるのです。しかしこの障害者の医療費助成、もう一つ有効な使い方があったのです。

それがこれまで紹介してきた「鍼灸施術マッサージ」の保険適用で施術できるのです。

ここに私は目をつけました。

「まず障害者手帳の等級を変更」

障害者の医療費助成の支給を受けるため、さっそく障害者手帳の等級を3級から2級に変更申請しました。
2018年の5月ごろです。写真が必要でした。

そして等級変更申請には、本来なら精神科医の診断書が必要になります。しかし2018年当時障害年金2級の支給が決定していたので、

2級の年金証書を持って市役所に行き所定の申請書にサインして、手帳の等級申請をしました。

あっさり3級から2級に変更されました。(この際、名誉などどうでもいい)

よく障害年金の解説で「手帳と年金は違う、手帳が2級だからと言って年金が2級になるとは限らない」と書いてありますね。

これは裏を返せば、手帳より年金証書の方が効力が重いということです。

つまり年金証書があれば、医師の診断書無しで
手帳の等級変更があっさり簡単におわるのです。役所の論理からすれば、「年金2級レベルなら当然手帳も2級にして当然」なのです。

この逆の手帳が2級だから年金は2級になるとは限らない」これには注意してください。

年金証書の効力は手帳以上に重く、診断書なしのフリーパスと言えるのです。手帳の発行まで3か月くらいかかります。

それまで待ち時間があるのでこの点ネックでした。

(ちなみに手帳の更新時期に年金が2級なら、障害者手帳の更新に医師の診断書が不要になり、診断書代1万円コストカットできてお得です。)


「2級の年金証書を使った手帳の等級変更で手帳2級」

2級の手帳を取得すれば、今度は医療年金課に行って「障害者医療費助成」を申請するのです。この時にも2級の年金証書が必要になります。

そして新しく発行された2級の障害者手帳も年金証書とあわせて係の方に提示(一時提出)するのです。

この他、申請書に住所氏名を記入するだけです。即日で「障害者医療費助成受給者証」が発行されます。

これで内科外科の診察が一か月上限400円~600円になります。

「鍼灸マッサージ施術を受けるには 外科医の同意書が必要」

さてここまで準備ができればあとは保険適用の鍼灸治療室を探すのです。私はネットで探しました。
鍼灸の施術を受けるには外科の同意書が必要になります。

私の場合、鍼灸師となじみの深い外科医のところに車で送迎してもらいました。
外科医には鍼灸師が用意した手紙と書類が既に渡されています。

私は紹介された患者として受診しただけです。外科の受診には通常の国民健康保険証と障害者医療費助成受給者証を提示。

外科医からの鍼灸施術同意書は即日発行されました。診察代は400円でした。

ちなみに鍼灸の保険対象になる疾患は以下の通りです。

1、神経痛 2、リウマチ、3、五十肩、4、頚腕症候群(頚肩腕症候群)4、腰痛症、5、頸椎捻挫後遺症、6その他

です。
保険適用対象が限定されていますので注意してください。また鍼灸施術には外科医の保険適用疾患の診断と同意書が必要です。

私は4の頚腕症候群の診断と同意書をもらいました。これは精神科医が2015年以前に診断していた私の疾患名です。

精神科の主治医はなんと私の肩こりと不眠の主訴に頚腕症候群の診断でベンゾ系のレキソタンとセルシンを処方。
さらに筋弛緩剤のアロフトやフェルデン軟膏という塗り薬を出していたのです。ベンゾ漬けは不運でしたが、

今回の医療助成のための外科の同意書の時に頚腕症候群とお薬手帳の筋弛緩剤(ベンゾ系含む)の処方記録が役に立ちました。

私に関しては外科に関してもウソ偽りなく法的にも道義的にもまったく問題なく
訪問鍼灸マッサージを月800円で週3回受けることができたのです。

長くなりましたが、参考になったでしょうか?すべて開示しました。

個々人の疾患や自治体の制度によって違いがあるかもしれませんが、精神医療福祉を応用することで、外科の同意書を取得。

そして訪問の鍼灸マッサージを格安で受けることができるのです。


「訪問鍼灸マッサージに必要なアイテム」(比較マトメ)


1))「健康保険証」+障害者医療費助成受給者証

  (但し精神医療費、入院差額ベッド代、食事代、訪問看護には使えません。

外科と内科 そして外科又は内科で発行された医師の「同意書」で医療保険適用の訪問鍼灸マッサージ
、指圧マッサージを格安で利用できます。生活保護の場合、健康保険証は不要ですが、訪問鍼灸マッサージは週一回に限定されます。

障害者の医療費助成受給者証精神科の自立支援医療と本質は変わりません。

鍼灸マッサージの助成は70代以上の特権ではないのです。ぜひ活用してください。

2)精神医療の場合
「健康保険証」+自立支援医療受給者証

健康保険証が必要なのは1)2)ともに同じですね。そこから派生する受給者証が違うのです。
障害者手帳2級があれば助成を申請すれば使えます。3級の人で年金2級の人は、年金証書を使って等級変更されたらお得です。

最後までお読みいただきありがとうございます。

代金支払いに関する注意)

障害者の医療費助成は原則「償還払い」です。一旦10割全額鍼灸マッサージ業者に支払い、
その領収書を持って市に償還請求(申請)を出し、
指定口座にかかった費用を振り込んでもらう制度です。幸い今の鍼灸師は「代理受領」制度を利用しています。
私が訪問鍼灸業者に代理受領の委任状を書き、
全額支払いとその後の市への償還請求の手間暇を省いてくれました。

他の業者は償還払いのところがあり、この点一旦10割全額負担そしてあとから市に返還してもらう償還申請が必要になります。

格安で使える制度ですが、「償還払い」の面倒があることも指摘しておきます。

(留守注意)
筆者5月20日~5月25日頃まで故郷へ帰郷滞在します。本稿は予約投稿です。コメント等の返信遅れます。ご了承ください。

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ABOUTこの記事をかいた人

50代男性 私大経済学部経済学科卒業 経済学士 専攻は古典経済学(アダムスミス、マルクスなど) 若いころから病気がち アルバイトや自営の仕事を転々とする 現在、自立支援医療、障害基礎年金2級 手帳2級の社会福祉制度利用者 2000年ベンゾジアゼピン服用(レキソタン、ロヒプノールなど) 2015年(40代の前半)にベンゾ常用量依存と 過労で倒れ自宅療養 当時服用していたベンゾジアゼピン系薬物の害毒を知り 2019年7月3日レキソタン断薬 一人暮らしなので自炊。食事の改善をはかる 現在はご飯とお味噌汁の一汁一菜の一日に食生活 障害年金と家族の支援を受けて生活しています。 先の不安を感じながらも 節約と療養に明け暮れる生活を送っています 薬害を受けてもないことにされるという資本主義社会の 矛盾に気づき社会福祉を受けることでマルクスの資本主義分析に共鳴