断薬5年5か月 結局、筋力が大切

今日で断薬5年ヵ月目を迎えました。辛かったのは最初の2年くらいで3年目以降は薬のことも断薬のことも気にせず家事に集中できるようになりました。首、肩、背中の筋硬直と骨格の歪みは日に日に改善。「あともう少し」という小康状態をこの2年くらい感じています。なかなかスッキリ治りませんが、体が柔らかく、軽くなり、腕や脚の筋肉が強くなり増えてきました。

2016年頃やせ衰えた体と痛みで絶望し、「元の筋肉に戻るのは無理だ」とあきらめていたのがウソのようです。衰弱期と断薬後は、とにかくよく食べ太るように仕向けました。その後、朝断食で健康的に痩せることでバランスが取れてきた感じです。衰弱している時は栄養重視、体重がある程度戻ったら食べることより散歩など運動を強化すると良いと思います。筋肉の回復は断薬してから4~5年はかかると考えていいでしょう。時間はかかりますが人間の筋肉は必ず戻ります。絶望的に思えても耐え続けることが大切です。

今、やせ衰えていた頃を振り返って思うのは、昨日の記事で紹介した「壁・腕立て伏せ」と「スクワット」だけでもやっておけば良かったということです。時間も体力もほとんど必要とせず、壁のある部屋ならどこでもできます。それぞれ1日10回ずつでもいいです。軽い刺激を筋肉に与え続けることが全身の神経と筋肉を甦らせます。
「壁・腕立て伏せ」は肩甲骨を動かすのでベンゾ離脱で硬直しやすい肩甲骨のコリをほぐす効果があります。スクワットは衰えがちな脚と臀部の筋肉を効率よく鍛えます。あまりに体の痛みがつらい時は無理にトレーニングをしなくてもいいですが、筋肉は意識的に鍛えたほうが後々楽に過ごせます。

結局「筋力の強さ」が問題なのです。ベンゾの苦しみの大半は筋肉に異常が出るからです。健全な筋肉を保つためには断薬はもちろん、あらかじめ筋肉を鍛えておくことが必須になってきます。こうした流れを考えると、目先の安楽さに筋弛緩作用のある薬を飲んだのは大間違いだったと痛感しました。ベンゾ服薬19年半、断薬5年5か月、筋肉に作用するクスリにふりまわされた人生でした。



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50代男性現在、自立支援医療、障害基礎年金2級 手帳2級の社会福祉制度を利用し自宅療養中 2000年ベンゾジアゼピン服用(レキソタン、ロヒプノールなど) 2015年(40代の前半)にベンゾ常用量依存と過労で倒れ自宅療養 当時服用していたベンゾジアゼピン系薬物の害毒を知り 2019年7月3日レキソタン断薬 現在断薬5年経過  筋肉もほぼ回復