【ベンゾ離脱回想録】食欲回復が夢でした

2015年から2017年頃、部屋の片隅で衰弱して倒れていた頃の夢は普通に食事がとれるようになることでした。胃痛と激やせ、食欲皆無 生きた心地がしない中でTwitterのタイムラインに流れてくる食ツイをみて羨ましさとかつて胃が丈夫だった頃の記憶がよみがえり胃を気にしなくて食べられる日を待ち望んだものです。
「お金は必要最低限あればいい、出世や世俗的な成功などどうでもいい、ただその日その日の食事を美味しく食べることができればそれでいい」
と傲慢だった自分を反省しました。
とにかく毎日が苦しい。たまにしか食欲が出ない。誰からも見捨てられ痩せこけ胃が痛い。肉体的にも精神的にも消耗してプライドもほとんど無くなりかけていました。ベンゾをのんで大声で怒鳴り散らしていたかつての自分が別人の遠い存在に思え、
「なぜこうも一気にみすぼらしく変わり果てたのか?何かの罰なのだろうか?」
と真剣に悩みました。
生きるために必要なのは「食欲」です。食欲さえあれば食べ物が身につき精神がやすらぎ様々な活動の基礎になります。まさに食こそ生命力の根幹と痛感したのです。
「食欲回復のためにドグマチールなど抗精神病薬もこの際、有りではないか?」
余りの苦しさに内科医の提案する精神薬をのもうとさえ考えたことがあります。当時はベンゾだけが危険だと思っていたので
「ベンゾ系以外の薬ならまだいいのではないか?」と考えていたのです。
ただ未知の薬でまた脳をいじくると取り返しがつかなくなるかもしれないと思いメジャートランキライザーの使用は避けました。
「メジャーをのむくらいならこれまでのんできたレキソタンをもどしてもいいではないか?」
と考えレキソタンのストックを始めました。薬のストックがあればあまり通院しなくても減断薬をしたり逆に薬をもどしてステイしたり自分のペースで調整することができると考えたからです。この考えはまあ妥当なところでした。レキソタンを戻すことで食欲がわずかに戻りウツ状態も改善したからです。ただすぐに耐性がつき筋硬直の原因になるなど一筋縄ではいきませんでした。食欲一つ取り戻すのに薬にふりまわされ
「やはりベンゾは最初からのんではいけない麻薬物質」だと確信したのです



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50代男性 私大経済学部卒業  若いころから病気がち アルバイトや自営の仕事を転々とする 現在、自立支援医療、障害基礎年金2級 手帳2級の社会福祉制度利用者 2000年ベンゾジアゼピン服用(レキソタン、ロヒプノールなど) 2015年(40代の前半)にベンゾ常用量依存と 過労で倒れ自宅療養 当時服用していたベンゾジアゼピン系薬物の害毒を知り 2019年7月3日レキソタン断薬 一人暮らしなので自炊。食事の改善をはかる 現在はご飯とお味噌汁の一汁一菜の一日に食生活 障害年金と家族の支援を受けて生活しています。 先の不安を感じながらも 節約と療養に明け暮れる生活を送っています 薬害を受けてもないことにされるという資本主義社会の 矛盾に気づき社会福祉を受けることでマルクスの資本主義分析に共鳴