断薬5年6か月目の海辺散歩

1月3日、最後に飲んだベンゾジアゼピン(レキソタン)から5年と6か月が経過しました。この節目に、自分の体の変化を改めて感じる日となりました。首や肩、背中の筋肉の硬直がかなり緩和し、体がずいぶんと楽になってきました。骨格も整い、長年悩まされていた左胸の圧迫感が軽くなり、呼吸がしやすくなったのが嬉しいです。背筋も真っ直ぐになってきていて、これまでの積み重ねが少しずつ結果に表れている気がします。無理をせず、このままもう少しずつ前進していきたいです。

夕方にはいつものように海辺の散歩に出かけました。足腰の筋肉が以前に比べるとかなり発達した感覚。臀部の薄さをあまり感じないで力強く歩くことができました。

今日は風が強く、寒さが一段と身に染みる日でした。そんな中でも、海にはたくさんの鳥たちが集まっていました。オオバンやヒドリガモ、それからカモの仲間たちが混ざった群れが水面をうめつくし、冷たい風にも負けずにのんびりとした様子で波間を漂っていました。その姿を見ていると、自分も自然の中で穏やかな気持ちを取り戻せるような気がしました。


散歩の帰り道、少し嫌な出来事がありました。広い歩道の左端を歩いていた私に向かって、真ん中を歩いていた危ない雰囲気の中年男性が詰め寄ってきました。そいつは酒の臭いが漂い、アルコール依存症のような顔つきをしていて、目が明らかにイっている様子でした。その時は少し不快な気分になりましたが、速やかにその場を通り過ぎ、無事に帰宅することができました。

このような出来事は散歩中に時々ありますが、気をつけていれば大きな問題にはならないことが多いです。それでも、改めて自分の安全を守るための意識を高めようと思いました。

今日で断薬から5年6か月経った今日、この薬の影響が抜けた体で、こうして毎日の散歩を楽しめることに感謝しています。回復のペースは決して速くはありませんが、一歩ずつ着実に進んでいる実感があります。これからも無理をせず、自分のペースでこの道を歩んでいこうと思います。

自然の中での時間や、日々の些細な出来事を通じて回復を感じる日々。薬の抜けた体でのこれらの小さな積み重ねが、「自分の心身を支えてくれている基礎になっている」と改めて思う一日でした。



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ABOUTこの記事をかいた人

50代男性。現在、自立支援医療や障害基礎年金2級、手帳2級の社会福祉制度を活用しながら自宅療養中。 2000年よりベンゾジアゼピン系薬(レキソタン、ロヒプノールなど)を服用。 2015年、40代前半に常用量依存と過労の影響で倒れたことを機に、自宅での療養生活を開始。当時服用していたベンゾジアゼピン系薬の有害性に気づき、断薬を決意。 2019年7月3日にレキソタンを断薬。現在、断薬から5年が経過し、筋肉の回復をはじめ身体全体の健康を取り戻しつつあります。 療養生活を送りながら、社会復帰を目指して日々前向きに過ごしています。