断薬6年と1ヶ月──焦らずに回復を待つという生き方」

 


断薬6年と1ヶ月──焦らずに回復を待つという生き方


目次

  1. はじめに
  2. 断薬から6年、首の歪みが緩和して感じる変化
  3. 「あと少し」で揺れる心
  4. 日々の習慣でメンタルを整える
    – 早寝早起き
    – 朝散歩の力
    – 晩酌でリラックス
  5. 回復に伴う落ち着かなさと向き合う
  6. 焦らずに歩み続けるために
  7. おわりに

1. はじめに

断薬を始めてから、気づけば6年と1ヶ月が経ちました。
長い年月を経て、ようやく身体が少しずつ「本来の状態」を取り戻しつつあることを感じています。その一方で、回復の過程には必ず波があり、安心と不安が交互に訪れる日々。今日は、その揺れ動く気持ちと、私なりの過ごし方について書いてみたいと思います。


2. 断薬から6年、首の歪みが緩和して感じる変化

最近、最も大きな変化は「頚椎のひどい歪み」がかなり緩和したことです。
数十年ぶりに首がまっすぐになり、姿勢が自然に整うようになりました。それだけで呼吸が深くなり、体の中心に一本の軸が通ったような健康感が出てきます。

体の歪みが整うと、心も軽くなりやすい。
「ようやくここまで来られた」と感じる一方で、「完全にスッキリしたわけではない」という微妙な感覚も残っています。


3. 「あと少し」で揺れる心

回復が見えてきた今だからこそ、「あと少しなのに…」という気持ちが強くなる。
その焦りが心をかき乱し、動揺や不安につながってしまいます。

不調が続いていた時期には「良くなるなんて考えられない」と思っていたのに、良くなってきた今は「早く完全に元に戻りたい」と思うようになる。人の心とは本当に不思議なものです。

この「あと少し」の焦燥感をどう受け止めるか。それが、今の私の課題です。


4. 日々の習慣でメンタルを整える

焦る気持ちに振り回されないために、私は生活習慣をとても大事にしています。

早寝早起き

夜更かしをせず、朝はできるだけ自然光を浴びて起きる。これだけで体内時計が整い、心身のリズムが安定してきます。

朝散歩の力

朝の散歩は、頭の中をリセットする効果が大きいです。歩いていると呼吸が深まり、余計な考えが少しずつ薄れていく。小さな習慣ですが、精神面に大きく貢献してくれています。

晩酌でリラックス

夕暮れ時に軽くお酒をいただく時間は、一日の切り替えとして大切にしています。
断薬後に「飲んでも大丈夫だろうか」と迷った時期もありましたが、あくまで適量、そしてリラックスのための一時と位置づけることで、心身のバランスを保っています。


5. 回復に伴う落ち着かなさと向き合う

「良くなっているのに落ち着かない」という矛盾を抱えるのは、長い不調を経験した人には共通する感覚かもしれません。

病気や不調の時期が長かったからこそ、「また悪くなるのでは」という恐れが心の奥に残ってしまう。だからこそ、調子が良い時にも心が完全には安定せず、どこか不安を抱えてしまうのです。

大切なのは、この落ち着かなさを「消そう」としないこと。
むしろ「そう感じるのも自然」と受け入れて、日常生活の中で少しずつ慣れていくことが、回復の次のステップだと思っています。


6. 焦らずに歩み続けるために

断薬から6年以上。ここまで来るのに本当に長い時間がかかりました。
それでも「焦らず待つ」という姿勢を続けてきたからこそ、今の改善につながっているのだと思います。

体も心も、一気に変わることはありません。
小さな変化を大事にしながら、習慣を積み重ね、少しずつ前に進んでいく。そうしてようやく「本来の自分」を取り戻していけるのではないでしょうか。


7. おわりに

断薬6年と1ヶ月。首の歪みが緩和し、健康感を得られるまでになったことは大きな喜びです。
一方で「あと少し」という焦燥感に揺れる日々もあります。

けれど、そんな揺れを抱えながらでも、早寝早起き、朝散歩、そして晩酌といった小さな習慣を大切にして、焦らずに歩み続けていきたいと思います。

回復はゴールではなく、日々の暮らしの中で少しずつ育まれるもの。
これからも、その歩みを静かに記録していければと思います。


 



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

50代男性。現在、自立支援医療や障害基礎年金2級、手帳2級の社会福祉制度を活用しながら自宅療養中。 2000年よりベンゾジアゼピン系薬(レキソタン、ロヒプノールなど)を服用。 2015年、40代前半に常用量依存と過労の影響で倒れたことを機に、自宅での療養生活を開始。当時服用していたベンゾジアゼピン系薬の有害性に気づき、断薬を決意。 2019年7月3日にレキソタンを断薬。現在、断薬から5年が経過し、筋肉の回復をはじめ身体全体の健康を取り戻しつつあります。 療養生活を送りながら、社会復帰を目指して日々前向きに過ごしています。