ベンゾ断薬6年5か月の経過報告|残る硬直・冬の不調・心との向き合い方

 


6年5か月目の節目 ― いまの心と体の記録


目次

  1. 6年5か月という数字の重み
  2. 左上半身の変化と「治っていく感覚」
  3. 不調と向き合う冬
  4. 心の揺れとフラッシュバック
  5. 早寝という小さな習慣が支えてくれる
  6. 断薬できた事実といまの私

1|6年5か月という数字の重み

2024年12月3日。
最後にベンゾジアゼピン(レキソタン)を断薬してから6年5か月になりました。

この数字を見るたびに、
「よくここまで来た」と思う反面、
「まだこんなにも身体に影響が残るのか」という複雑な気持ちもあります。

断薬はゴールではなく、回復のスタート。
その言葉の意味を、今ようやく実感しています。


2|左上半身の変化と「治っていく感覚」

ここ数週間、左の首・肩・背中の硬直と歪みが明らかに緩んできました。

不思議ですが、治る過程であらためて、

「今までどれほど強烈にこわばっていたか」

ということを知ります。

硬直が解けるたび、骨格や筋肉の位置が正しく戻る感覚があります。
まるで長い間ねじれて封印されていた身体が、ようやく本来の姿を取り戻していくようです。

できることなら、今年中に完全にスッキリしたい。
そんな願いが浮かびます。

ただ一方で、治ったことで心身のバランスが崩れないか、
どこか少し不安もあります。


3|不調と向き合う冬

ここ最近は気温が下がり、散歩も控えています。
寒い季節の静けさのせいか、体も心も少し重たいです。

家の中に長くいる時間が増えると、
どうしても身体が縮こまり、思考も内側へ向かいます。

体と心はつながっている。
それを強く実感する季節です。


4|心の揺れとフラッシュバック

この頃はフラッシュバックが増え、気分も沈みがちです。
過去のことがふっと蘇ったり、予期せぬ感情が押し寄せたりします。

ですが、今の私は以前と違います。
立ち向かわず、闘わず、拒絶もせず、

「そういう日もある」と流す。

そうやって淡々と受け止められるようになりました。

苦しい時は、心の中でそっとつぶやきます。

「まぁいいか。どうでもいいや。」

これは逃げではなく、過剰に反応しすぎる自分へのブレーキ。
私にはちょうどいい言葉です。


5|早寝という小さな習慣が支えてくれる

ここ数ヶ月で決めていることがあります。

どんな日でも、とにかく早く寝る。

それだけです。

早く寝れば早起きになりますが、起きる時間は体調次第。
日によって前後しても、気にしません。

睡眠は薬以上の回復手段です。
寝不足だと翌日の精神状態は崩れやすいですが、早寝を続けると不思議と心が安定します。

派手ではなく地味な習慣ですが、私を支えてくれる確かな方法です。


6|断薬できた事実と今の私

日常にはまだ不調があります。
筋肉の違和感、体のアンバランス、時折襲う気分の落ち込み。

それでも、ひとつ確実に言えることがあります。

断薬できたという事実は、私にとって大きな誇りです。

どれだけ時間がかかっても、回復がゆっくりでも、
ここまで進んできた道のりは確かなものです。

焦らず、抗わず、静かに積み重ねながら。
今後も体と心の声を聞きながら過ごしていきたいと思っています。


(了)


 



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ABOUTこの記事をかいた人

50代男性。現在、自立支援医療や障害基礎年金2級、手帳2級の社会福祉制度を活用しながら自宅療養中。 2000年よりベンゾジアゼピン系薬(レキソタン、ロヒプノールなど)を服用。 2015年、40代前半に常用量依存と過労の影響で倒れたことを機に、自宅での療養生活を開始。当時服用していたベンゾジアゼピン系薬の有害性に気づき、断薬を決意。 2019年7月3日にレキソタンを断薬。現在、断薬から5年が経過し、筋肉の回復をはじめ身体全体の健康を取り戻しつつあります。 療養生活を送りながら、社会復帰を目指して日々前向きに過ごしています。