朝散歩不要論 ― カルト健康法の欺瞞と現実のリスク
最近、「朝散歩と筋トレこそ健康の秘訣だ」と声高に唱える人が増えています。
しかし、その宣伝のされ方は、まるでカルト宗教やマルチ商法のようです。
「信じれば救われる」「やればやるほど成果が出る」と強調され、健康法が信仰のように扱われています。
こうした言葉を鵜呑みにすると、やらない自分に罪悪感すら湧きます。
実際に私が経験したのは、朝散歩を2か月続けたことで起きた身体的・精神的な負担です。
- 食欲低下
- 心窩部・喉の違和感
- テンション高めの躁状態
- 心窩部の痛み、呼吸や歩行の困難
- 微熱や皮膚の免疫低下、かぶれやすくなる
もちろん、他の生活習慣や運動も影響しています。しかし、朝一番に往復1時間+シャワー・身支度をかけて行ったウォーキングが、かなりのストレス要因になっていたことは間違いありません。
朝散歩を信じて続けると、行動の繰り返しによって脳内でエンドルフィンやドーパミン(脳内麻薬)が分泌され、一時的な高揚感や爽快感を得ます。
「気分が高まった=効果がある」と錯覚し、習慣を強化してしまう。
これがまさに洗脳の構造です。
しかし、その裏では過剰な酸素摂取により活性酸素が増え、酸化ストレスが体に蓄積されています。
つまり「洗脳され、脳内麻薬でハイになりながら、酸素毒を体にため込む」という皮肉な構図が生じているのです。
さらに、朝散歩はフィジカルな身体面だけでなく、メンタルや精神面においても負担があります。
「俺は道を絶対に譲らない」と敵対的な表情で正面から歩いてくる高齢男性や、夜遊び帰りの若者たちに出くわすこともあり、無用な緊張や不快感を強いられます。
こうした刺激は、朝一番に受けるには過酷で、決して心地よいものではありません。
では、どうすれば安全かつ生産的に朝を過ごせるのでしょうか。
私が実感しているのは、もっとシンプルな習慣で十分だということです。
- 日当たりの良い部屋で目を覚ます
- 週に数回、ゴミ捨てなどで1分でも朝の光を浴びる
- ヨーガやストレッチで体をほぐす
- 腕立て伏せやスクワットを週2〜3回、短時間だけ行う
これだけで体内時計は整い、健康維持にも十分役立ちます。
朝散歩に費やす1時間以上の時間と労力は、家の掃除、料理、英語学習、または街中をぶらぶら歩くなど、より安全で生産的な活動に振り向けたほうが賢明です。
健康法は「やればやるほど正しい」というものではありません。
流行や権威に流されるのではなく、自分の体の声に耳を傾け、何が本当に必要で何が不要かを冷静に判断することが大切です。
朝散歩・筋トレ教に洗脳され、脳内麻薬でハイになりながら酸素毒をため込むより、自分の体調に合った習慣を選ぶほうがずっと安全で賢明です。
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