ベンゾ断薬6年4ヶ月の記録──身体の回復、AT式健康法、そしてこれから

 

ベンゾ断薬から6年4ヶ月──身体の回復とAT式健康法の現在地


目次

  1. はじめに:6年4ヶ月の節目
  2. 断薬後の身体の変化
  3. 首・背中・横隔膜の硬直と骨格の歪み
  4. 胃の衰弱とAT式朝断食健康法
  5. 若い頃にはなかった「胃の悩み」
  6. 2015年の衰弱と激痛の日々を振り返る
  7. 今の状態と感謝
  8. 「完全な健康」に戻る日は来るのか?
  9. できることを淡々と続ける
  10. おわりに

1. はじめに:6年4ヶ月の節目

11月3日で、ベンゾ断薬から 6年4ヶ月目 を迎えました。
今日は11月16日。少し報告が遅れましたが、これも大切な記録として残しておこうと思います。

ここまで来るのにいろいろありましたが、いまは胸を張って言えます。
「もう完全に薬は不要だ」と。

もちろん症状がゼロになったわけではありません。
しかし、薬の力に頼らず、ここまで来れたことは一つの大きな節目です。


2. 断薬後の身体の変化

断薬を続けていく中で、

  • 背中
  • 横隔膜

これらの硬直がしぶとく残り、さらに全体の骨格が微妙に歪むような感覚は続いています。

ただし、これらは 少しずつ確実に改善している のも事実です。
日によって良い悪いはありますが、過去を振り返れば着実に前へ進んでいます。

完全にスッキリした状態にはまだ届いていませんが、回復の方向に向かっている感覚はあります。


3. 首・背中・横隔膜の硬直と骨格の歪み

ベンゾの後遺症でよく語られる症状として「筋硬直」があります。
特に横隔膜まわりが固まると、

  • 呼吸が浅い
  • 胃が圧迫される
  • 自律神経が乱れる

こうした連鎖が起きやすくなります。

私自身、この横隔膜のこわばりが最も苦しめられている部分で、
これが緩むと胃腸も呼吸も一気に楽になります。

“ここが治れば胃も丈夫になるのではないか”
そんな希望を持ちながら、日々ケアを続けています。


4. 胃の衰弱とAT式朝断食健康法

断薬を経て、胃は以前よりかなり弱くなりました。
年齢の影響も多少あるとは思いますが、それでも「弱くなった」という実感があります。

そのため、前回まで記事にしてきた AT式朝断食健康法 を今も続けています。
これは、

  • 朝は断食
  • 昼は軽め
  • 夜は自由

というシンプルなスタイルですが、
胃を休める時間ができることで、自律神経も整い、全体のバランスが保たれています。

いま、この方法は自分の体質にとって最も無理がなく、最も機能している食養生です。


5. 若い頃にはなかった「胃の悩み」

私は若い頃、大食漢 で、胃の弱さなど他人事でした。
「自分には縁のない世界だ」と思っていたほどです。

ところが、10年前の 2015年 に体が衰弱して倒れたことをきっかけに、
胃の激痛と苦しみが始まりました。

心窩部(みぞおち)に走る鋭い痛み。
食べるたびに胃酸が逆流するような不快感。

あまりの苦しさに 胃カメラを3回、救急車も3回 呼ぶほどの状態でした。

今思い返しても、あの頃は人生の中でも特に弱り切った時期だったと思います。


6. 2015年の衰弱と激痛の日々を振り返る

2015年は、私の身体が“限界”を訴えた年でした。
食べられず、眠れず、胃の痛みと不安で押し潰されるような日々。
「もう終わりなのか」と思うほどの状態でした。

しかし、その最も底の時期を経て、少しずつ回復が始まりました。
あの頃と比べれば、今の私は本当に別人のように元気です。

あの経験があったからこそ、
今の回復を当たり前とは思えませんし、
日々の些細な健康に対して、深く感謝できるようになりました。


7. 今の状態と感謝

現在、胃は弱めですが、以前のように倒れるほどの激痛はありません。
筋硬直も残っていますが、改善の兆しがあります。

何よりも、薬が完全に不要になった こと。
これは本当に大きな前進です。

ここまで戻れたことには、ただただ感謝しています。
身体がゆっくりでも回復しようとしてくれている。そのこと自体に救われています。


8. 「完全な健康」に戻る日は来るのか?

正直に言えば、「いつ完全に健康体に戻るのか」はわかりません。
体が訴えてくる限界と向き合いながら、
食養生、筋トレ、ストレッチ……できる範囲のことを続けています。

ただ、断薬後の6年4ヶ月を振り返れば、はっきり言えることがあります。
身体はゆっくりだが確実に再生している。

この事実こそが大きな希望です。


9. できることを淡々と続ける

焦らず、無理せず。
自分に合う方法を続けていく。

AT式朝断食健康法も、食養生も、筋トレもストレッチも、
すべては「自然に従う」という一点に集約されます。

派手さはありませんが、これが一番確実な道だと感じています。


10. おわりに

6年4ヶ月という月日は、長いようで短いようでもあります。
苦しみも多かったですが、その分だけ身体の小さな変化を見逃さない感性も育ちました。

回復は続いています。
そして私はまだ先を目指せる。

これからも記録しながら、無理せず歩んでいきます。

 



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

50代男性。現在、自立支援医療や障害基礎年金2級、手帳2級の社会福祉制度を活用しながら自宅療養中。 2000年よりベンゾジアゼピン系薬(レキソタン、ロヒプノールなど)を服用。 2015年、40代前半に常用量依存と過労の影響で倒れたことを機に、自宅での療養生活を開始。当時服用していたベンゾジアゼピン系薬の有害性に気づき、断薬を決意。 2019年7月3日にレキソタンを断薬。現在、断薬から5年が経過し、筋肉の回復をはじめ身体全体の健康を取り戻しつつあります。 療養生活を送りながら、社会復帰を目指して日々前向きに過ごしています。