断薬から5年9か月。春の光の中で心と体を見つめ直す

断薬から5年9か月。春の光の中で心と体を見つめ直す

4月3日。最後のベンゾジアゼピン(レキソタン)を断薬してから、5年と9か月が経ちました。
今回は春先の心と体の不調和について少しまとめました。



【目次】


はじめに:断薬から5年9か月
この年月は長いようで短く、しかし私にとっては濃く、波のように揺れ続ける時間でした。

体の変化:筋硬直と歪みの改善
体の症状は、首・肩・背中の筋硬直と、それに伴う骨格の歪みが続いていましたが、最近ようやくその変化に「改善」という言葉を使えるようになってきました。とはいえ、「あと一歩」というところで停滞しているようにも感じていて、焦る気持ちがまったくないわけではありません。

心の変化:認知機能と読書への意欲
認知機能は確実に回復傾向にあります。特に、活字を読むことへの抵抗が減ってきたのが大きいです。本や新聞を開くのも億劫でなくなってきた。それだけで少し、世界が広がったように思います。

春に訪れる心の揺れと後悔
ただ、春先になると、毎年のように心が少し重くなります。いつもだいたうつ状態なんですが春先は特に過去のこと、後悔、いろいろな「もしも」が頭をよぎり、どこか不安定になるのです。それが今回もやってきました。

体調不良と春の気温差
気温差も激しくて、日によっては寒暖差が10℃以上。そういう気候の中で風邪も引きやすく、この数日は体調を崩してしまい、食欲も落ちてダウン。昨日は一日中、家で静かに過ごしました。

今日の夕方散歩と小さな希望
今日はようやく晴れて、少しだけ外に出る気力が戻ってきました。夕方、海辺まで気分転換の散歩に出かけました。いつものコースです。
この散歩の習慣が戻ってきたのは、春という季節のおかげかもしれません。歩くというシンプルな行為の中に、こんなにも自分を整える力があるなんて、以前は気づきませんでした。

おわりに:焦らずに、自分のペースで
今の私は、心と体がうまく噛み合っていない感じがしています。
それでも、「少しずつでも、進んでいる」という事実を、自分の潜在意識に繰り返し伝えていこうと思います。焦らずに。そして無理に元気にふるまおうとせず、自然にゆっくりのペースでしかし完全に止まらずに進みます。

今日、海まで歩けたこと。風を感じられたこと。それだけで充分です。



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ABOUTこの記事をかいた人

50代男性。現在、自立支援医療や障害基礎年金2級、手帳2級の社会福祉制度を活用しながら自宅療養中。 2000年よりベンゾジアゼピン系薬(レキソタン、ロヒプノールなど)を服用。 2015年、40代前半に常用量依存と過労の影響で倒れたことを機に、自宅での療養生活を開始。当時服用していたベンゾジアゼピン系薬の有害性に気づき、断薬を決意。 2019年7月3日にレキソタンを断薬。現在、断薬から5年が経過し、筋肉の回復をはじめ身体全体の健康を取り戻しつつあります。 療養生活を送りながら、社会復帰を目指して日々前向きに過ごしています。