ベンゾ断薬5年7か月:薬のない人生と向き合う日々

ベンゾジアゼピンを断薬して5年7か月が経ちました。振り返ると、薬をやめて本当によかったと心から思います。もちろん、まだ筋肉の硬直や体の歪みは完全には消えていません。しかし、日々少しずつ回復している実感があります。そして何より、もう二度と断薬の苦しみを経験しなくていいという安心感が、私の心を支えてくれています。

断薬を決意したときは不安と絶望ばかりでした。しかし、時間が経つにつれて、薬なしの生活の快適さを感じるようになりました。今の私は、どんなにつらくても薬に戻ることはないでしょう。それほどまでに、ベンゾの影響を受けていた頃と比べると、今の自分は自由です。

ただし、だからといって毎日が順調というわけではありません。気分が落ち込み、自分を否定するような思考に陥ることもあります。未来に希望が持てないと感じる日もあります。しかし、そのようなときこそ、これまでの道のりを振り返ることが大切だと気づきました。

私はかつて、薬の影響で普通の日常生活すら送れませんでした。体が思うように動かず、できることがどんどん減っていく感覚。それがどれほどつらかったか、今でも忘れることはできません。でも今はどうでしょう。散歩ができる。筋トレができる。家事をこなせる。英語の勉強も続けられる。

できなかったことが、少しずつできるようになっているのです。気分が沈むことがあっても、この事実は揺るぎません。回復のスピードは決して速くありませんが、確実に前へ進んでいます。

ベンゾをやめたからこそ手に入れられた自由。たとえ辛い瞬間があっても、薬に頼らずに乗り越えられる力を少しずつ身につけてきたこと。それが、今の私の強さになっています。

まだ道の途中ですが、この歩みは決して無駄ではない。そう信じて、これからも少しずつ前進していこうと思います。



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ABOUTこの記事をかいた人

50代男性。現在、自立支援医療や障害基礎年金2級、手帳2級の社会福祉制度を活用しながら自宅療養中。 2000年よりベンゾジアゼピン系薬(レキソタン、ロヒプノールなど)を服用。 2015年、40代前半に常用量依存と過労の影響で倒れたことを機に、自宅での療養生活を開始。当時服用していたベンゾジアゼピン系薬の有害性に気づき、断薬を決意。 2019年7月3日にレキソタンを断薬。現在、断薬から5年が経過し、筋肉の回復をはじめ身体全体の健康を取り戻しつつあります。 療養生活を送りながら、社会復帰を目指して日々前向きに過ごしています。