【断薬から5年11ヶ月】筋硬直と向き合いながら、少しずつ前進する日々

 


【ベンゾ断薬から5年11ヶ月】筋硬直と付き合いながらも、確かな前進を感じて

【目次】


はじめに:断薬から5年11ヶ月の今

2025年6月3日で、ベンゾジアゼピン(レキソタン)の断薬から5年11ヶ月が経ちました。
もうすぐ6年。数字にするとずいぶんと長く感じますが、私にとっては一日一日が意味を持った年月でした。


体調の変化:歪みの改善と背中の硬直

最近の体調は「まあまあ」といったところです。
かつて深刻だった左半身の歪みと筋肉の緊張は、ここ数ヶ月でだいぶ改善してきました。歩き方や姿勢が自然になってきて、自分の体が「真っ直ぐになってきている」と感じる瞬間があります。

ただ、背中全体の筋硬直は今も強く残っています。これは以前から慢性的なものですが、時々強くこわばるような感覚に襲われることもあり、正直つらいです。

でもこれは、**体が回復に向かう過程での“好転反応”**ではないかと思っています。


ベンゾの影響と回復のプロセス

ベンゾジアゼピンは中枢神経に作用する薬で、不安や緊張を抑える効果がありますが、長期使用により筋肉や神経の機能が鈍化し、自然な感覚が奪われてしまうことがあります。

私は断薬当初、こうした副作用が一気に戻ってきたかのような反動に苦しみました。特に筋肉の強張りや身体のバランス感覚の崩れは、日常生活に影響を与えるほどでした。

しかしこの“しつこさ”は、逆にそれだけ薬が体に深く影響していた証拠とも言えます。
今もまだ筋硬直はありますが、以前とは質が違うという感覚があります。緊張の中にも「ほぐれていく兆し」が感じられるのです。


回復には時間がかかるけれど

断薬後の回復には、年単位の時間が必要です。
焦らず、比べず、諦めず。
特効薬のようなものはありませんが、人間の体には本来備わっている回復力があります。

私はそれを信じて、日々を過ごしています。

薬を使っていた頃の自分には、もう戻りたくありません。
たとえ今つらい症状があっても、「自分の力でここまで来た」という事実が、心の支えになっています。


断薬がもたらした心の変化

体の変化と並行して、心の変化も確実に起きています。
薬を飲んでいた頃にはぼんやりとしていた感情や、現実への向き合い方が、少しずつクリアになってきました。

  • 思考力が戻ってきた
  • 他人の目ではなく自分の判断で物事を見られるようになった
  • 自己否定が少し和らいできた

これらは、薬を手放さなければ気づけなかった変化かもしれません。


おわりに:6年目を前に思うこと

来月で、断薬から6年になります。
決して短い道のりではありませんでしたが、「薬に頼らない生き方」にはそれだけの価値がありました。

劇的な変化ではないかもしれません。
でも、人生は確実に好転しています。
それは誰に言われなくても、自分自身が一番よくわかっています。

どんなにゆっくりでも、確実に前に進んでいることを信じて、これからも自分の歩幅で生きていきたいと思います。

 


 



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ABOUTこの記事をかいた人

50代男性。現在、自立支援医療や障害基礎年金2級、手帳2級の社会福祉制度を活用しながら自宅療養中。 2000年よりベンゾジアゼピン系薬(レキソタン、ロヒプノールなど)を服用。 2015年、40代前半に常用量依存と過労の影響で倒れたことを機に、自宅での療養生活を開始。当時服用していたベンゾジアゼピン系薬の有害性に気づき、断薬を決意。 2019年7月3日にレキソタンを断薬。現在、断薬から5年が経過し、筋肉の回復をはじめ身体全体の健康を取り戻しつつあります。 療養生活を送りながら、社会復帰を目指して日々前向きに過ごしています。