身の丈で生きる

2015年から2017年のもっとも体が苦しい頃
胃の痛みで病床に臥せりながら何度も反省した際に
浮かんだ言葉は「身の丈」です

「身の丈で生きていればこんなことにならなかった」と
猛省したのです

というのも体調不良は薬が悪いのはもちろんなんですが、
そもそもそんな薬に手を出した自分の性格、甘さ
そして自分を少しでも大きく見せようとした心にベンゾに手を出し
依存し続けた甘さがあると分析

自分の場合、こうした内面を改めない限り薬は抜けないと悟りました

もちろん向精神薬をのむまで追い詰めた周りの環境、薬そのものの持つ
薬害作用も体調不良の原因です

しかしベンゾのことでもなんでもそうなんですが周りや他人のせいに
ばかりしていては根源的に薬を抜くことは難しいです

だからといって全て自分が悪くて反省すればいいということではありません
また宗教や道徳が良いとも思いません

ただ自分の内面を見つめ自分の強さと弱さをしっかり把握、分析しないと
麻薬並みの依存性があるベンゾは抜けないと痛みの中で確信したのです

「宗教ではない内省の力」

「身の丈で生きる」この言葉を痛みと苦しみの中で何度も唱えました
そしてもう一度生かされるなら「今度こそ等身大の自分で生きる」と誓い
天に許しを求めました

かなり宗教的な体験をしましたが宗教そのものは嫌いで警戒心を持っています

自分の場合、そうではない孤独の中で自分を見つめる内省的な心に
薬を抜くヒントがあると思ったのです

それでもその時は断薬はできませんでしたが
一度、根本的な猛省をしたことでその後2019年7月に勢いで
断薬することができたと思います

減断薬は小手先のテクニックだけではなく
自分自身を見つめ直す内省が基礎になるとわかりました

「今を等身大で生きる」

薬を抜くにはもの凄い時間と体力と精神力を使いました
はじめから薬を飲まずこれらの力を使っていればどれほど
良い人生を過ごせたことか・・・

しかしまた薬にイジメられた体験があるからこそ薬無しの日々のささやかな生活
のありがたさが分かるわけで今は今で良いのかもしれません

ベンゾにふりまわされた経験からあまり見栄を張らず 
等身大 身の丈が一番だということが身にしみてわかりました

一番難しいことですがそう心がけています

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ABOUTこの記事をかいた人

50代男性。現在、自立支援医療や障害基礎年金2級、手帳2級の社会福祉制度を活用しながら自宅療養中。 2000年よりベンゾジアゼピン系薬(レキソタン、ロヒプノールなど)を服用。 2015年、40代前半に常用量依存と過労の影響で倒れたことを機に、自宅での療養生活を開始。当時服用していたベンゾジアゼピン系薬の有害性に気づき、断薬を決意。 2019年7月3日にレキソタンを断薬。現在、断薬から5年が経過し、筋肉の回復をはじめ身体全体の健康を取り戻しつつあります。 療養生活を送りながら、社会復帰を目指して日々前向きに過ごしています。