「生成AIセミナー」の裏側:2時間を無駄にした私の体験談

「無料の生成AIセミナーで未来のスキルを学べる」と聞いて参加したAIスキル向上プログラム。しかし、最後に待ち受けていたのは、詐欺まがいの高額商品購入の勧誘と、不自然なまでに仕組まれた「サクラ劇場」でした。同様の手口に引っかからないために、私の体験をシェアします。

最近、生成AIに興味を持つようになりました。デジタル技術が進化する中で、これからの時代に必要な知識だと感じたからです。そんな中、YouTubeを視聴していた際に流れてきたGoogle広告に目が留まりました。「無料セミナー開催!これからの時代に必要なスキルを短期間で身に付ける」というキャッチコピーに惹かれ、今日午前10時からのZOOMセミナーに参加することにしました。

セミナーの前半は一見、真剣な内容でした。AI技術の重要性や、今後のキャリア形成における活用方法について講師が話し、私もメモを取りながら学んでいました。しかし、進行するにつれて不信感が募り始めました。

特に不自然だったのは、セミナーの終盤で「この特別なプログラムが必要」と強調された後の展開です。運営スタッフが「既に何人も申し込んでいます」「次々に申し込みが入っています!」と声高にアピールしていましたが、その場の雰囲気や受講者のリアクションから、本当に即断で10万円の商品を購入しているとは到底思えませんでした。

さらに冷静に考えたとき、以下の疑問が浮かびました。
「本当にそんなに儲かる話なら、わざわざ赤の他人に教えるだろうか?」
「成功するための秘訣を、無料セミナーという形で簡単に広める動機があるだろうか?」

答えは明らかに「No」です。どんなに優れた商品やプログラムであっても、それが本当にうまくいくならば、むしろ秘密裏に活用されるのが現実的です。また、成功には地道な努力や時間が必要であり、そんなに簡単に得られる方法が存在するわけがありません。

こうした疑問を持った瞬間、「このセミナーは初めから金儲けを目的とした罠である」と確信しました。そして、サクラと思われる参加者や運営スタッフが仕組んだ一連の演出に、ほかの参加者がどう感じているか心配になりました。

私は商品を購入しなかったものの、貴重な2時間以上を無駄にし、不快な思いをしました。特に、セミナーの構成自体が完全に「即断購入」を誘導するための仕掛けだったことを思うと、自分がその場にいたことが悔しくてたまりません。他の参加者が高額商品を購入していないか心配になると同時に、このような手口がさらに拡大しないことを願うばかりです。

無料セミナーは魅力的に見えますが、特にAIスキルや能力開発を謳ったプログラムには注意が必要です。「即断即決を迫る」「限定特典を強調する」「サクラを使った申し込み演出」といった特徴がある場合、詐欺まがいの手法である可能性が高いです。そして何より、簡単に儲かる話や成功の秘訣を赤の他人に教える理由など、冷静に考えてもあり得ません。時間とお金を守るためにも、疑問を感じたら一歩引いて調査をしましょう。



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ABOUTこの記事をかいた人

50代男性現在、自立支援医療、障害基礎年金2級 手帳2級の社会福祉制度を利用し自宅療養中 2000年ベンゾジアゼピン服用(レキソタン、ロヒプノールなど) 2015年(40代の前半)にベンゾ常用量依存と過労で倒れ自宅療養 当時服用していたベンゾジアゼピン系薬物の害毒を知り 2019年7月3日レキソタン断薬 現在断薬5年経過  筋肉もほぼ回復