ストレスの方が有害? 適度なベンゾ安定剤でQOLの向上か

この一年以上ベンゾ断薬であまりにも「抑うつ」状態が酷く、一日布団で「倒れ込んでいる」状態が続き、
食事も小食、偏食で栄養に偏りがありました。精神的にも自責の念が強く、
自らの存在を全否定することまで落ち込んでいました。

「このままでは危ない」と一昨日からベンゾ系レキソタン5mgを朝晩2回服用し

、就寝前にはサイレース1mgも服用するように
なりました。(追記:4月7日現在サイレースは飲んでいません)

薬が効いたせいかよく眠れ、食事も美味しく適量で満足します。

ベンゾ断薬時の拒食又は過食はありません。味覚もほぼ正常に戻りつつあります。

極度の不調は、やはりストレスから来る自律神経の乱れが原因だったと認識しました。

ベンゾジゼピンなどの向精神薬は、農薬と同じ神経毒でのんではいけない劇薬、毒薬ですが、
「ストレス病」「心身症」という概念で現れる適応過剰又は適応不全といった

心身の症状を緩和するには、適度なベンゾ安定剤、向精神薬の服薬は、ストレスで衰弱した

「自律神経」の働きを強め睡眠と食事を正常化するための微量な「毒」だと仮定します。

ストレスという毒にはベンゾという毒を以って体全体のホメオスタシス(恒常性)

を正常化させる。適量のベンゾはストレスを封じる(緩和する)きっかけ、
すなわちベンゾがレバレッジ(テコ入れ)になるのではないでしょうか?

もちろん精神薬には依存、離脱(禁断)、中毒といった危険、リスクがあります。
飲まなくていい人がほとんどでしょう。

ここに内海聡さんやCCHR(市民人権の会、サイエントロジー)

の主張することは理論的に正しいのです。

しかしストレスに適応しきれず、ストレス学説で言うところの

「疲弊期」になると話しは違います。私の場合この3年ベンゾ減断薬で極限状態でした。

それに耐えている内にストレスの疲弊期に達したと思っています。

全ての不調は、2015年のベンゾ減薬当初の離脱(禁断)症状、後遺症だと思い込んでいたのですが、

ベンゾの離脱症状だけけでは、説明できません。
つまり以下の急激な変化=ストレスがありました。

1)極端な過労、急な家庭環境の変化、3)急な減断薬、4)極端に痩せた状態
(62kgくらいまでガリガリに痩せ、そこから体重の増量を計った)

こうしたストレス急激な「変化」が4つ以上重なったために長期慢性化の不調として現れたと考えています。

とりわけ家庭環境の変化と肉体の極端な痩せは致命的と言えるほどのストレスで、

さらにここにベンゾ減断薬に伴う心身の乱れが重なったものだから、
統合失調症のような症状が出ていたことを覚えています。

ベンゾ減薬中、ある消化器内科医に初診外来で見てもらったときにそう指摘されました。

その後の筋肉減少と皮膚異常は、実は

「急激な過度なストレスの慢性化」と「栄養失調」が主な原因だったのではないか?と推察するようになってきました。

「ベンゾ系レキソタン再服用で心身の安定を」qol

この3年のベンゾ減薬と身におこったストレス変化の経緯を説明しました。

ここでわかったのは、

ベンゾジアゼピンが直接、破壊的作用をもたらさないということです。
むしろ「ストレス」の継続がとても破壊的な作用をもたらし、

内分泌や自律神経をかく乱し心身の疲弊、病態を形成していくと分かりました。

 

ストレスが強度にかつ慢性化すれば、減断薬は中止し、即座にベンゾを再服用するか、
医師に頼んで別の向精神薬を選択すると良いと思います。

いくら自然治癒力といってもストレス状態が長期慢性化すると、それだけで別の「ストレス」になり、
ますます自律神経と内分泌(ホルモン)が乱れるからです。

ベンゾジアゼピンの有害性、毒性、依存性はわかっています。

しかし「ストレス毒」という概念と存在を長期慢性の心身の不調に当てはめるなら、
ベンゾジアゼピンははまさに「毒を以て毒を制す」(以毒制毒)
必要悪的存在ともいえます。

全ての西洋薬がそうでしょう。毒性があるからこそ応急措置

、緊急、戦場で役に立つのです。

そうした戦場医療の歴史が平時にもたらされたのが昨今の日本医療の現場と言えます。

もちろん向精神薬を使った治療は対処療法で根治に至りません。
これは全ての医療(漢方も含む)にも言えることです。

西洋医学の対処療法は、あくまで目の前の症状を「抑え込む」のが主目的です。

毒を使って体内の別の毒を一時的に対処する。
この継続を以って人間に内在する自己治癒力を引き出すのが西洋医学の真骨頂と言えます。

「問題なのは多剤」

対処療法を主目的とするあまり、目前の症状を抑えるために、
さまざまな薬効の薬を組み合わせる、いわゆる多剤が問題になります。

特に精神医療被害を訴えられる方々は多剤でグチャグチャにされどれが
原因薬剤かわからない状態で副作用や離脱(禁断)症状や後遺症
に苦しみ悩んでいると思います。

私もベンゾ系レキソタン一日最高量15mg(5mg×3)にセルシン15mg(5mg×3)の合計30mg

の処方量を医師を疑うことなく、
2007年から2015年まで毎日服用していました。

これだけの量を長期服用していれば2種類のベンゾでも立派な多剤処方で
その作用と副作用は「常に酔っぱらっていた」状態でした。

思考力も判断も鈍り、内海聡さんらが主張している「優生学に基づく鎮静」がなされたのです。

技量の悪い精神科医によってベンゾジアゼピン向精神薬がこのような使い方をされてしまうと極めて危険です。

もしレキソタン単剤で、睡眠薬はロヒプノール(サイレース)
1mg頓服程度なら、依存も離脱(禁断)、後遺症も少なく、薬のベネフィット(利益)だけが心身の上で優位になり、
QOLの向上につながったでしょう。そして薬が自然といらなくなったと推測します。

精神科医にとって「効かないから」という理由でその必要もない患者にレキソタンに加えセルシンを追加

するというカクテル処方は短絡的で思慮が浅いとしか言えません。確信犯的な多剤処方ならそれこそ
内海氏らの指摘する優生学の実践そのものであり、精神科医を批判せざるを得ません。

このような経緯を見ていくと私のかかりつけ医は、とても技量が下手です。
増慮の後の急激なセルシン減薬をするなど自らの責任回避のための下手な処方しかできていないのです。
そのせいで慢性胃炎に陥るなど、苦労しました。

今も胃やノドに違和感があります。もちろん並行していた「ストレス」が重なり、心身症がさらに悪化した状態です。

事ここに至れば、ベンゾジアゼピンの毒性はあまり気にせず、
抗不安薬はレキソタン単剤、睡眠薬はサイレース1mg(頓服)なのが
今の私には最良なのかもしれません。

ベンゾジアゼピン等向精神薬は確かに神経毒です。しかし長期慢性化したストレス毒を封じ込める必要悪的な
毒と割りきって服用し、
食事と睡眠、そして運動をとり入れQOLの向上を図れば生活が向上するのではないでしょうか・・・?

夜に久々に眠れてノドの違和感が緩和されたおかげで久々に健全な食事感覚が甦りました。

まさに「ストレスこそ万病のもと」。ストレスという毒、それも長期慢性化したストレスには逆説的に
精神薬でストレス清浄を抑えて

自律神経の働きをよくするしかないように思えてきました。

今回は向精神薬のポジティブな面、薬のベネフィットとQOLについて考察してみました。
いかがでしたでしょうか・・・
最後までお読みいただきありがとうございます。

向精神薬服用者又は減断薬者の皆様のqol向上の参考になれば幸いです。

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ABOUTこの記事をかいた人

50代男性。現在、自立支援医療や障害基礎年金2級、手帳2級の社会福祉制度を活用しながら自宅療養中。 2000年よりベンゾジアゼピン系薬(レキソタン、ロヒプノールなど)を服用。 2015年、40代前半に常用量依存と過労の影響で倒れたことを機に、自宅での療養生活を開始。当時服用していたベンゾジアゼピン系薬の有害性に気づき、断薬を決意。 2019年7月3日にレキソタンを断薬。現在、断薬から5年が経過し、筋肉の回復をはじめ身体全体の健康を取り戻しつつあります。 療養生活を送りながら、社会復帰を目指して日々前向きに過ごしています。