立冬の日を境に冷え込みが増し寒くなってきたので夕食に鍋料理を食べました。具材は神山鶏の胸肉(冷蔵)、木綿豆腐。野菜はシロナ、壬生菜(みぶな)、ブナシメジといたってシンプルな食材。
昆布の出汁は昨日の晩から鍋に浸して寝かせました。鍋料理は鍋に具材を入れて煮込むだけのシンプル料理ですが、寒い日に食べると美味しさはひとしおです。
鶏肉は冷蔵のむね肉なので薄くスライスにしました。しゃぶしゃぶみたいにして食べることもできたのですが卓上コンロを使うのが面倒なので通常のガスコンロの大鍋で炊き出来上がりの具材を小鍋に適量移して食べました。昆布の他に鰹節と塩と酒を少し入れました。これと肉や野菜の具材から出たうま味で良い出汁が取れシンプルながらとてもおいしかったです。
鍋料理は驚くほど少ない調味料の味付けにも関わらず、深い味わいがあります。寒さも美味しさを引き立て、まさに寒い冬にはうってつけの料理。体も温まります。
ただ一人鍋はどこか味気ないです。やはり鍋料理はいろんな人たちとワイワイ話しながら食べるのがもっとも理想的です。
具材は肉も良いのですがやはり旬の魚。ブリなんかそろそろ美味しくなってくる季節です。カワハギといった白身魚もおいしい季節です。アンコウの肝=アンキモも野菜とよく合い鍋にうってつけ。今回は鶏むね肉でしたが季節の魚がいろいろ浮かび次の楽しみにつながる夕食でした。
具材を一通り食べた後はご飯を入れて煮込みます。汁気がなくなるくらいまで煮詰めたところに溶き卵を投入し卵雑炊に。これがまた美味しいのです。
昆布、鰹節といった出汁の他に鶏肉や野菜の具材からとれた出汁がお米にしみこみますからね。おいしくないわけがないのです。具材も出汁も全て食べつくす醍醐味が鍋料理にはあるのです。おいしく食べながらもゴミを出さないエコな料理。昔の人は地球にやさしい食べ方を知っていたのです。
出汁と具材を煮るだけですからおそらく縄文時代にまでさかのぼることができるのではないでしょうか。この鍋料理の名残は味噌汁にも見えます。
鍋料理は大人数向け。味噌汁の一汁一菜は個人酢主義的なようにも思えました。
夕食の鍋料理からいろいろ見えてくるものがありました。
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