春めいてきました。暦では啓蟄(けいちつ)です。冬眠中の虫たちが父から出て動きだす季節です。
そのためか体が動かしやすくなり、
家事がずいぶんはかどっています。
レキソタンを再服用したためか、ノドの違和感や胃痛が緩和(麻痺)。
食事がノドを通り、
眠れるようになりました。
それで元気になり、家中を掃除しています。
余計な書類を捨て掃除機をかけ、さらに洗濯をし、たたんでいます。
この2年まるでできなかったことが出来るので、
レキソタンの薬効かたまたま体が動かしやすい時期だったのか判別尽き難く
迷っています。
もし薬物によるものでなければ断薬を貫いた方がよかったのかもしれません・・・
胃の調子や睡眠改善を考えると明らかにレキソタンの薬効と言えます。
サイレースも胃の調子をよくする効果があるようです。
サイレースは精神科医も最近になってその依存性を認める通り強烈な作用で、
「すぐにやめるよう」
アドバイスを受けています。
わたしの主治医は、アシュトンマニュアルやネット情報(下山日記)
そして内海聡氏の本やFBをよく読んでいるのがその言動からわかります。
精神科医が自らの乱処方とベンゾジゼピンの依存と離脱を認めたのです。
世論は完全に反ベンゾの流れが形成されているといえます。
とはいえ、今の私は2年以上に及ぶ減断薬ストレスで寝込み、酷い「抑うつ」状態にありました。
睡眠は倒れるような気絶的な眠りです。
食事は物理的に何かを食べているといった
「生きているのか死んでいるのか?」わからない状態でした。
「ストレス」という概念に注目すると、今の酷いストレス状態は、「副腎皮質ホルモンが枯渇し、それで
筋肉減少や皮膚異常が起こった」という仮説を立てることができます。
ストレス要因以外としては、老化や栄養失調といった要因も考えられるでしょう。
ベンゾジゼピンは確かに神経毒で急性のストレス・ショックを鎮静=麻痺させる薬です。
違法な依存性薬物と同じで筋弛緩作用もあり、結果的に心身のリラックスに結びつきます。
これで心身症やストレス症状、
はたまた自律神経の乱れを整える薬効があると思います。
こうしたベンゾジゼピンの薬効をうまく活用すると、
QOLの向上、改善につながります。
多くの精神科医は、このQOLの向上を目指していると思います。しかしベンゾジアゼピンには
強力な依存性という副作用があります。
また鎮静効果も実質的に「麻痺」した状態を意味します。
またベンゾなしではやっていけない肉体的精神的「依存」状態に陥ります。
ここにも薬物による依存・中毒の罠が待ち受けているのです。
またベンゾジアゼピンはビオチンという栄養素の吸収を阻害し、服用しているだけで栄養失調状態になると言われています。
酵素も減らすので免疫にも影響があります。
しかしベンゾジゼピンのこうした副作用、負の側面を考慮しても
、強いストレス状態が慢性化し、
胃腸機能や睡眠機能が著しく奪われた状態では衰弱する一方です。
ゆえにベンゾが毒だとわかっていても、
ベンゾジアゼピンという神経毒でストレスを鎮静・緩和することが
かえって心身の状態を安定させると認識しています。
一時的な「対処療法」であることはわかっています。しかしその対処療法で一時的にストレスや痛みを緩和することが
結果的に人間の持つ自然治癒力を引き出す力になるのです。
怖いのはベンゾジアゼピンの負の側面を強調し、「恐怖」を植え付けて心理的に追い込む=洗脳です。
これは危険ではないでしょうか?
私はこの3年さまざまな反抗精神薬の言説を見てきましたが、
その言説は「向精神薬をのむと禁断症状で「地獄」に落ちる」といった
宗教的観念論的な表現で精神疾患者を追い込み
「罪の意識」を植え付けていると洞察しました。
「人生の失敗も家庭不和も離婚もすべて薬物のせいであなたのせいではない。断薬しましょう。そして私たちの宗教に入り
反精神薬の活動に参加しましょう」と誘導しているのです。
確かに薬物によって思考力が低下し判断を謝ることは事実ですが、経済や家庭不和の原因の
ほとんどはその人の「環境」や「考え方」に起因します。
ところがカルト教団は、薬物をのんだ人へ「恐怖観念」罪悪感」を植え付け、
薬をやめると「ハッピーライフ」が待ち受けているという思考誘導を行っています。
まさに悪徳宗教顔負けの洗脳。マインドコントロールと言っていいいでしょう。
精神科医ももちろん悪徳宗教顔負けの宣伝流布をやりますが、
カルト教団のように薬物をのんだ人を罵倒し、福祉を全否定して悦にいっている様子からは
品位のかけらもなく、単なる福祉の財源の削減を目指す政府与党側の代弁です。
反精神医療のカルト教団は、さまざまなレトリックを用いてその言論を繰り広げているように
思えるのです。
つまり反精神薬プロパガンダはは福祉削減の方便の一翼を担っているのです。
ベンゾジアゼピン系向精神薬や精神医療の人権無視の現状が現実問題としてあるだけに、
こうしたカルト的な言説が無批判に繰り広げられるのは、
患者の心身だけでなく、少子高齢化を迎える我が国において誠に嘆かわしいものだと思います。
「ストレスとは何か」
「ストレス」が現代社会のキーワードの一つです。
精神科医、心療内科医もストレスへの対処の観点から投薬治療を行っています。
精神医療において一部優生学的措置も実践しているのは事実ですが、
これは全医療機関において言えることでしょう。
何も精神医療に限ったことではありません。
そもそもストレスとは何でしょうか?
ストレスという概念は物理学(工学)用語です。
ある刺激を物質の一部に与え続けると、そのものの一部(例えば鉄など)が変形してしまう状態
を動物や人間に当てはめた概念がストレスです。
心身医療への概念の適用はカナダのセリエ博士が提唱しました。
最初は「適応症候群」と翻訳されていましたが、
正確には「緊迫」「侵襲」といった言葉が適しているという医師もいます。
古臭い言葉ですが、ストレスの意味合いを理解するのに
適しているといえます。こうして「ストレス」の原義を考え少しで
もストレス概念を持つことがベンゾジゼピンと付き合う意味で
肝要です。
このストレス概念は画期的で人体に受けるさまざまなストレス刺激(ストレッサー)は以下に分類されます。
1)物理的ストレス、2)科学的ストレス、3)寒暖、音や光などのストレス4)社会的ストレス、
5)心理的ストレス、6)
経済的ストレスなどに分類されます。
これらのストレス要因が急速的かつ複合的に重なると、人間の心身は、副腎皮質ホルモンなどの
分泌ホルモンの助けを得てストレスをやわらげようとするため、適応を始めます。
ストレス段階には次のレベルがあります。
1)「適応期」 2)「警告・抵抗期」を経ます。
これに失敗すると3)「疲憊(ひはい)期に達しそれでもストレスが重なると
4)「死」に至ります。
ベンゾジゼピンは3)~4)の疲憊期から死への重篤状態に用いるべきです。
ここで私のように減断薬にこだわり、一日布団で臥せり、家事もできない状態で布団の中で死んでいるのか生きているのか
分からない状態ではベンゾジアゼピンの投与が一時的に必要になります。
もしストレスを我慢し疲弊し続けると、QOLどころか、退廃した生活で福祉の世話になるのはまさに生ける屍そのものです。
ここにこそ猛毒、神経毒であるベンゾジアゼピンというトランキライザーで苦痛を封じ込める必要があるのです。
そうして良く食べよく眠り、体力がついたところでレキソタン等ベンゾジゼピン向精神薬を漸減(=少しずつ減らしていく)
ことが
肝要になります。
この時上述した6つのストレス区分で説明したさまざまなストレッサーを削減することが大切です。
多くの方は)社会的ストレス、5)心理的ストレス、6)
経済的ストレスに悩まされていると思います。これに対処する有効な手立ては、
福祉制度を最大限活用し、心理的、社会的、経済的ストレス負担を
軽減させましょう。福祉の活用でずいぶん生活が楽になります。
あとはストレスでやられさ副腎皮質ホルモンのバランスをベンゾジアゼピン
などの向精神薬(マイナー・トランキライザー)
の助けを得て(副作用はありますが)体力の向上に努めていきます。
本当はこうしたトランキライザー(向精神薬)は男性ホルモンを減らし、
バイオリズム(生体リズム)を乱す不自然なもので
「灰色の健康」と言わざるを得ません。使わないに越したことはないのです。
しかしストレス・レベルが3の疲憊期から死へと向かっている場合には、
それこそ「緊急」の措置として
ベンゾジゼピン等向精神薬を対処療法的に活用しなければなりません。
一時的な安楽でも自然治癒に向かう可能性があることは確かだからです。
食事を工夫し栄養を十分に摂り、介護士や看護師と相談し、軽い運動をとり入れ移動支援を使って介護士と
一緒に外出をする、こうしたことの積み重ねでベンゾジアゼピンでQOLを改善。
様子見を菜がら
減らしていく方向性が何より大切になります。しかし皆さんご存じのようにベンゾジアゼピンには
離脱(禁断)後遺症があります。
薬のよる無限ループが繰り広げられる危険があるのです。
結局堂々巡りの論理展開になりましたが、慢性ストレスで疲弊した心身にはベンゾジアゼピンが有効です。
そして体力が高まったところで少しずつ減らしていくのです。
筆者は矛盾と葛藤に悩まされながらもベンゾジアゼピンの薬効に期待しています。
ストレス適応障害をご理解いただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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